ゆきんこさんの映画レビュー・感想・評価

ゆきんこ

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Love Letter(1995年製作の映画)

3.9

青春18x2を経て久々の鑑賞
中学生の2人の樹を演じる酒井美紀さんと柏原崇さん(白線流しのふたり!)がとてもよかった。
中学生はやや無理がある気がしつつも、素直になれない不器用な男子と彼の恋心に気が付
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

岩井俊二監督っぽい世界観だなぁと思ったらlove letterが出てきてやはり!
アミとジミーの出会いの場面はスラダンオマージュもあり、色々ニクい演出。

清原伽耶さんと許光漢さん、透明感と瑞々しいエ
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セッション(2014年製作の映画)

3.7

心臓が激しく鼓動し、血液が激流のように体を巡りるような動物的なエネルギーがぶつかり合うような作品。
その激しさが怖いと思えるほど、芸術を極めようとする2人は常軌を逸している(ように凡人には思える)

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.0

当時ニュースで目にしたマリウポリでの悲惨な映像の数々。
その映像が世界中に届くまでの命懸けの20日間が記録されている。
マリウポリ出身のジャーナリストだからこそ撮影することができた映像をひとつの作品に
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別の世界(2024年製作の映画)

3.3

イタリア映画祭にて。
ローマで長年勤めた小学校教師が過疎地域に赴任し、廃校寸前の小学校で奮闘するコメディ。ストーリーは平凡でも、地方の過疎化や政治など、イタリアも日本も同じような問題を抱えていることが
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.7

娘の失踪という絶望の中から微かな光をたどるような作品。
事件や事故がエンタメとして消費されてしまうことのモヤモヤを感じていた自分にとっては刺さる内容でした。
娘を探す夫婦と、それをとりまく家族や顔の見
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

郷愁と今を生きることは別もので、それに折り合いをつけながら生きていくのが人生なのかもしれないと思いました。
叶わなかった初恋は美化されて、ああしていたら、こうしていたらの思いは尽きないけれど、私たちは
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

いつも側にいるわけでもないけど、お互いを気にかけて、辛さや痛みを想像する。
家族でも恋人でもないからこそ吐ける弱音がある。そんな2人のつかず離れずの関係が心地よい。何ができるわけでなくても、自分に心を
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

家族や恋人からの愛に恵まれなかった主人公が犬のために生き、犬に生かされる。宗教も法律も侵すことができない自分たちの自由を求めて戦う姿は痛快だけれど虚しさも。
女装した主人公の画力というか迫力はもちろん
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

紅に始まり紅に終わる。
笑って泣いて、見終わった後は繰り返し聞いた紅の歌詞が心に残りました。
綾野剛さんの狂児は悪そうなのに憎めないヤクザが最高にハマっていて、これは心掴まれちゃうよねと納得でした。聡
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葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

3.7


おじいちゃんと孫のロードムービーという和やかな雰囲気はなく、画面に映し出されるトルコの厳しい気候が難民である彼らの境遇を感じさせる。
共に故郷を目指しながらも、そこに対する思いや執着心には大きな隔た
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

1日の中でも夜明け、朝、昼下がりと変化していく光と影が美しい。
この作品の中の東京の街は生活感に溢れていて、人々の息遣いやエネルギーを木漏れ日が照らしているようだった。
浅草寺もスクランブル交差点もな
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.1

filmarks試写会にて。
笑いという魔物に取り憑かれた主人公がその魔物に飲み込まれてボロボロになっていく姿がとても辛くて見ていられなかった。
それほどにツチヤのまっすぐな狂気を演じる岡山天音さんの
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.4

試写会で鑑賞。
いつものウディ・アレンの感じでした。
私がウディ・アレンの作品に感じる魅力は音楽と美しい風景、シニカルな台詞まわしと女優さんたちがとっても魅力的に撮られていること。

その点で言うと全
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.6

アニメはかじる程度しか見ていないのですが、初見の人にも優しい設計。

大爆笑する場面もあれば家族愛にキュンとしたり、ロイドさんやヨルさんの強さに驚愕したり全体通じて面白かったです。
2時間弱の尺でほと
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(2023年製作の映画)

3.5

タイトル通り、首を巡って翻弄される人々が描かれる。
誰もが知っている本能人の変、山崎の合戦までを北野監督らしいおちょくった視点で描いているのが面白かった。

誰が獲り、獲られるのか。獲らなければ獲られ
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

3.0

深夜ドラマ枠っぽいB級感。
伊藤沙莉さんと竹野内豊さんのキャラクターで成り立っている印象。
映画館のスクリーンでというより、30分ずつ深夜ドラマの枠で小さなエピソードをたくさん重ねてみたい作品です。
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.4

太陽が燦々と降り注ぐシチリアの開放的な風景と田舎独特の閉鎖的で不寛容な社会。
惹かれあっていく2人のまなざしとそれを見つめる周囲の陰湿な視線。
その対比が彼らの愛の美しさを残酷なまでに際立たせていて、
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くるりのえいが(2023年製作の映画)

4.0


楽曲を作る、というより重ねた音の先にひとつの曲が生まれた。そんな大切な瞬間を覗き見させてもらえたことが嬉しい。
この3人で、このタイミングで、この場所でなければ生まれなかったものを今ひとつのアルバム
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(2023年製作の映画)

4.1

スクリーンの中の言葉や映像が、これでもかと胸を突き刺してくるような144分。
残酷な現実から目を背けようとする私たちを見透かしているかのような、試されているような。
この作品と向き合いながら一番苦しか
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

4.1

暗くて閉塞的な潜水艦だからこそ、音の表現が際立っていたように感じました。
潜水艦が沈む音、圧壊していく音、魚雷が抜かれた音。それらを聞き分けて敵艦の位置や動きを把握するソナーマンがとてもかっこよかった
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.9

filmarks試写会にて。
監督がこの作品を作るきっかけとして、コロナ禍で自分の世界や立場が脅かされた経験が大きかったそうです。
特に演劇や映画が「不要不急」に分類されて、蔑ろにされた屈辱を晴らした
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.1

まずはジブリ作品の自然の風景が好きだなぁと思いました。
それから登場人物の愛らしさにもジブリらしい魅力が溢れていて、親しみを感じずにはいられません。動物も人間も時にコミカルだったり、すごくかっこよかっ
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.1

邦画が好きな人は好きな作品だと思います。
加藤拓也さんの脚本が素晴らしくて、どのシーンをとっても既視感があるようなリアルな会話劇が魅力的。
夫と向き合おうとしない綿子のイヤな感じ、その夫が綿子を詰める
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.2

あの音楽にタイトルクレジットが出るだけで、痺れます✨

ストーリーなんて気にせずにこのショーを楽しんでねっていうくらい、アクションの千本ノック浴びせられてきました。
そのアクションの多彩さや迫力はもち
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春に散る(2023年製作の映画)

3.9

filmarksさんのご招待で完成披露試写会へ。

ボクシングには無知な私ですが、試合のシーンは息を呑んでタオルを握り締めて見入ってしまうほどの迫力。
これだけでもみる価値があるし、その動きを見れば演
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.2

シークレット試写会で鑑賞しました。

基本的にバイオレンス系は苦手なので目を覆いながらみ始めたのですが、、
ナチス相手にツルハシ一本で無双してるおじいちゃんのあまりのしぶとさに途中から笑えてきてしまっ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.1

filmarksさん枠の試写で観てきました!
DCとマーベルの区別もついていなかった自分ですが、とにかく楽しかった!

笑いあり涙あり、アクションあり人間ドラマあり。総合エンタメとして完成度が高く、観
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.1

舞台挨拶で高橋一生さんが『これは虚構の世界』と仰っていました。
明らかに虚構なのに、スクリーンを通してその世界に完全に没入できるのは美術、衣装、そしてお芝居も緻密な作り込みがされているからこそ。
ドラ
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プチ・ニコラ パリがくれた幸せ(2022年製作の映画)

3.9

フランスの国民的児童書「プチニコラ」のアニメ化作品。

原作者の子供時代の追憶とニコラの物語が重なり合うことで、2人がニコラという少年に託した希望や愛情がより深く伝わってきました。
そのニコラののびの
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宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

4.0

まさに大人が本気で遊んだ作品。
作り手が心底愛情を持って楽しみながら作ったのだろうなと感じました。

ストーリーや衣装のガチャガチャした感じ、兄弟の個性の強さなどとにかくカオスな印象。でも色々とツッコ
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