まりぼうやさんの映画レビュー・感想・評価

まりぼうや

まりぼうや

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

5.0

10年ぶりくらいに見返したらやっぱり大傑作だった。結末わかってても終盤ハラハラしちゃう。大人になってから観ると細かい部分まで味わえて楽しい。トラボルタの所属する制作会社のB級ホラー映画、なんか面白そう>>続きを読む

ハメット(1982年製作の映画)

4.3

ノワールへの愛を感じた。
冒頭の、小説を一本書き終えたハメットはへろへろで、こんな感じの渋くくたびれた調子でいくのかな、堪らんぜ、と思ったら外に出た途端、スーツは決まってるし動きも機敏。どうしたんハメ
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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

4.6

おっさん、しかもちょっと禿げてる天使。無垢な瞳をしてる。

ピーター・フォークが元天使という設定がものすっごくいい。人間への優しい眼差し、無垢な微笑み、まさに。

あのおじいさんの存在がよくわからなか
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

4.7

学生時代結末に感動した記憶があるけど、今見返すとうっ。
複数回のピアノレッスンがマオリ族に溶け込んだ男による、エイダへのセクハラ&パワハラにしか見えず、キモ過ぎてひっそり中指を立てながら鑑賞。
エイダ
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.2

宮本信子の「ハイっ」という爽やかな返事がいいな。性描写がうえっとなるけと食べること、ひいては生きることの生々しさも表したかったんだろうね。
就職する前に観るのがおすすめかも。宮本信子演じるたんぽぽのよ
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フォロウィング(1998年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

デビュー作らしいとんがった孤独が感じられてよかった。マリリン・モンローそっくりなスタイリングの女性の出現は、ビルの部屋に貼られたモンローのポスターから、女性の好みをリサーチ済みだったってことかしら?怖>>続きを読む

セルロイド・クローゼット(1995年製作の映画)

4.5

よしひろまさみちさんがいろんな媒体で紹介されていて気になっていた一本。配信では見れずDVDもプレミア価格になっているのでTSUTAYAディスカスに加入してレンタルしましたよ。

理不尽な検閲時代も間接
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異人たち(2023年製作の映画)

4.8

大号泣。
主人公が12歳の時に亡くなった両親と再会するわけだが、時の止まった彼らは80年代の倫理観のまま。主人公のゲイであるというカミングアウトにも、最初は悪気なく偏見をぶちまける。

「ごめんね。わ
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サイン(2002年製作の映画)

4.5

なんかすごい癒された。
ホアキンさん演じる元野球選手の存在がとてもいい。
シングルファーザーとその弟のホアキンさんが男手二人で、育児をしている姿にもなんか癒された。
わたしは仕事はしているけど精神疾患
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スプリット(2017年製作の映画)

3.4

荒唐無稽なところもあるが面白かった。
アニャちゃんのどこか冷めた演技が一番説得力があった。
幼い頃からの虐待で無力感を植え付けられているんだね。

女子二人の演技がほんのちょっと嘘っぽく感じた。
『マ
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.0

紙芝居のような不思議な映像世界に惹き込まれた。小説の文章をそのまま読み上げたようなセリフも奇妙。ヘンリー・シュガーが打ち込んだ修行、ちょっとやってみたくなる。
ベネディクト・カンバーバッチさんってちょ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.6

久しぶりに深いところでじーんと感動する映画体験をした。
監督はアナ・トレントにずっと片想いしてるよね。澄んだ世界を見せてもらった。

ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

3.8

カフェのマスターが、ウディ・アレンの映画の中で一番好きだというので観てみた。フェリーニの「道」を軽やかにした感じ。30年代の雰囲気もとてもよくって気持ちいい。ずいぶん自分勝手な男だなぁ、とは思うが……>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.2

見終わって1時間以上経つけど、まだ悪夢のなかにいるような、ふわふわ、指も震えて現実感がない……
こんな映画体験はこれまであったかな?

公式サイトに細かい考察が載っていて、なるほどとわかった気になる。
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.6

今回もテンポよく面白かった! クリミナルマインドに出てくる子沢山イケメンがここでもFBI捜査官の役で登場。
前作同様、PCの画面上で展開する物語。脳が勘違いしてるのか、見終わったあとネットサーフィンし
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.5

映画館で鑑賞。古い喜劇映画の主人公みたいにどんな逆境にもめげず前に進んでゆく二人。途中可哀そうでため息が出たが隣の席のおっさんは笑ってた。ラストシーンがとても好き。

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

終盤の展開はどこか痛快。自殺するくらいなら気に入らん奴らを殺せ!という監督のメッセージと受け取りましたw ピンクのヘアゴムが彼女の幼児性を表しているようでちょっと不気味だけれどカワイイ。

枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

キュートで素朴でにやにやしてしまった。
ジム・ジャームッシュの映画も劇中登場。アメリ以降照れずにみれる大好きな恋愛映画に出会えた。
男が女の連絡先を、もう無くすまいと財布に入れるシーン、可愛くて泣いた
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.1

邦画ってあんまり好きじゃないから期待せず見たけれどおもしろかった。綺麗に謎が解けてゆき気持ち良い。柴咲コウがかわいい。
松雪泰子のお弁当屋さんのおすすめ弁当のおかずラインナップが書かれたボードが開始5
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

素晴らしかった。生涯忘れない映画だと思う。
石川さゆりママのスナックのメニューボードにあった「ピーマンとじゃこの山椒和え」。なんだかやたら美味しそうで帰宅後作ってみました。大人の味でした。

#マンホール(2023年製作の映画)

2.8

おじさん俳優が主人公だったらもう少し面白かったかも
トム・クルーズ主演で脳内変換しながら観るとそこそこ楽しめた
3LっていうYouTuberがツボで笑っちゃった

スワンソング(2021年製作の映画)

5.0

ブルボンヌさん、よしひろまさみちさんがラジオで絶賛していて鑑賞。洒落ているししみじみといい映画だった。
元弟子のサロンの壁に描かれたビーチサンダルは、この映画全体のプリシラへのリスペクトかしら。
元ド
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

3.8

ついこの間観たのに完全に忘却していた……。かっこよかったのと、観終わった後もちろん酒を煽ったのだけは覚えてる。

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

-

一瞬寝てしまったが、楽しめた。
最後の殺人が起きてからポアロによる推理披露まで早すぎた気がしたんだけど、調査パートはわたし、寝てたんだろうか?
オリヴァ夫人ファンとしてはティナ・フェイ姉さんが演じてく
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福田村事件(2023年製作の映画)

5.0

素晴らしかった、という言葉が犠牲者の多い、史実を描いたこの物語に適切なのかわからないけどそう言いたくなるほど大いに揺さぶられた。
映画化のニュースを聞くまで恥ずかしながらこの殺戮について知らなかった。
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

5.0

初カサヴェテス。すごく面白かった!
ジーナ・ローランズのファンになってしまった。双極性障害かなにかの設定なのだろうか?わたしもその疾患を持っているがあの危ういハイテンションや、本当は子どものように愛を
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サスペリア 4Kレストア版(1977年製作の映画)

4.0

昔家のテレビで観たら退屈だったけど、劇場で観たら大音量だしなんだかんだで寮生活も楽しそうだしすごくワクワクしながら観た。

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.5

どよーん、としてしまった……。
ほかのひとのレビュー見てたら、「エンタメとして楽しめた」って感想がまあまああってびっくり。まあ見方は自由だけど、これを純粋に楽しんで観れる人って、そうとうな特権を持って
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メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

3.9

ムードがあってよかった。50年代のファッションもセットも素晴らしいし。
劇場の誰もが予想した犯人なのではないかな?と思うくらい謎解きの面白さはないけれど、こういうのって結局ムードさえ良ければ酔えるのさ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

5.0

凄かった……
画面から苦しみが流れ込んできて。 
ずーっとずーっと泣いてた。
だれもが悲しくて。
リズはチャーリーの過食に加担してるように見えたけど、そうすることで拒食だったお兄さんを失った悲しみをチ
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.2

ラスト泣いちゃった。田舎の美しい自然と兄妹愛とサスペンス、普段混じり合わないジャンルが見事に一体化して鑑賞後も不思議な味わいが残る。

ヴィレッジ(2004年製作の映画)

4.1

理想郷だわね。
あの知恵遅れの男の人は、この村の茶番に薄々気づいていて楽しんでいたんじゃないかなあ?
全然違うけどイニシェリン島の精霊も思い出しちゃった。

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