ゆうすけさんの映画レビュー・感想・評価

ゆうすけ

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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.2

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前作から3年、かつてのゴーストバスターズが拠点にしていた場所でゴーストバスターズ業に勤しむ登場人物たちの面々。
前作ではサプライズ的に登場したオリジナルメンバーも、当然の顔で出てきており、その特別感は
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.8

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2013年5月から現在まで連載が続いている、ジャズを主題とした同名漫画のアニメ映画化。原作は2015年、2016年のマンガ大賞にノミネートされ、「漫画から音が聞こえる」という触れ込みの人気漫画です。>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

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本作は、2018年に企画された、誰もが快適に利用できる公共トイレを設置することを目的とした日本財団「THE TOKYO TOILET」(以下”TTT”)の広報映画。もともと短編のつもりだったようで、製>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

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ヨーロッパ企画のオリジナル長編映画第2弾。前作『ドロステのはてで僕ら』(2020)では、2分後の未来が見えるモニターを巡るお話でしたが、本作は同じ2分間を繰り返すループものです。

舞台となるのは、京
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夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.8

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『チャーリーとチョコレート工場』(2005)より前に製作された、児童小説『チョコレート工場の秘密』の実写映画化。
今上映中の『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)の前日譚に当たる本作。こ
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.6

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“あの”『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚と銘打たれていますが、実際は『夢のチョコレート工場』(1971)の前日譚。みんなが知ってる『チャーリーとチョコレート工場』(2005)だと勘違いさせて集>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.4

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久々のマーベル映画。MCUドラマ『ワンダヴィジョン』(2021)で能力を得たモニカ・ランボーと、同じくドラマ『ミズ・マーベル』(2023)で初登場したミズ・マーベルことカマラ・カーン、そしてキャプテン>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.0

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グレタ・ガーウィグ監督最新作。有名なおもちゃ「バービー」の実写映画化。子どものための単なるおもちゃ映画ではなく、おもちゃを通して社会を見るめちゃくちゃメッセージ性の強い作品になっています。

冒頭、ワ
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.5

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スペインの寡作の映画監督ビクトル・エリセ。長編デビュー作でありながら、以降の映画業界に多くの影響を与え、宮崎駿『となりのトトロ』(1988)や、ギレルモ・デル・トロ『パンズ・ラビリンス』(2006)も>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

4.5

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アセクシャル、アロマンティックの主人公を描いた作品。性的マイノリティに寄り添った映画は数あれど、そもそも恋愛や性に興味が湧かない人を描いた作品があったでしょうか。
恋愛という要素はあらゆるコンテンツの
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ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

4.0

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最近こういう青春映画にすっかりハマってしまっています。若さ故の行動力とエネルギー。

振り付けは、後に『ハイスクール・ミュージカル』シリーズで振り付けを担当することになるケニー・オルテガ。
そして主人
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

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監督の是枝裕和と坂元裕二の脚本、今年ご逝去された坂本龍一の音楽と超一流の人たちによる力作。なんとエンドロールで企画・プロデュースに川村元気の名前も発見し、製作陣の豪華さに驚かされました。

この映画、
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.4

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クルド人難民問題を描いた本作。本作の川和田恵真監督は、この作品が長編映画デビュー作。彼女は是枝裕和監督、西川美和監督が率いる制作者集団「分福」のメンバーです。勿論、本作の成功は監督自身の手腕によるとこ>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.4

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ホラーの名手、清水崇監督の最新作。主演にはGENERATIONSのメンバーが本人役で登場。正直言って期待していなかったけど、後半はそこそこ怖かった。

ぶっちゃけ観客を怖がらせることにおいては文句のな
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

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アカデミー賞で7部門を受賞したマルチバース×おばさんの話。

んー感想としては総じて普通。あくまでB級SF感が否めない。下ネタも多くて、ポメラニアンを投げたり倫理的にもどうなのかと思って笑えない。
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ハロウィン(1978年製作の映画)

3.8

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やっと観れたオリジナル版『ハロウィン』。続編とかリメイクはずっとサブスクあったけど、オリジナル版はなかなかなくてようやくU-NEXTに来てくれた。悲願の鑑賞。

スラッシャー映画の名作。キャラクターも
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

2.5

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俳優をしている15歳の少年と、卒業写真を撮る仕事している25歳の女性のラブストーリー。
タイトルの「リコリスピザ」は、LPレコードを示す言葉らしく「リコリス(スペインカンゾウの根およびアニスオイルで味
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.8

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詩人、小説家でもある最果タヒの同名詩集の映画化。
工事現場で日雇い労働者として働く慎二と、昼は看護師、夜はガールズバーで働く美香のラブストーリー。

見えない者(世界に存在しないも同然の者)として描か
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

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アメコミ調の表現で話題になった前作『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の続編。今回は2部作なのすっかり忘れてて「続くんかい!」と思ってしまいました。

前作に引き続きアメコミ調の表現は健在
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.8

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ディズニーアニメーション映画『リトル・マーメイド』(1989)の実写映画化。
この映画は二つの側面で話題になっていて、1つはアリエルを演じたハリー・ベイリーの歌唱力、もう1つはアニメ版では白人だったア
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

5.0

実写版を観る前に復習。本当に子供の時ぶりに観たけど、めちゃくちゃ泣いてしまいました。

ディズニー映画の中でも屈指の名曲『Part of your world』が良すぎて、これが流れるだけで感動しちゃ
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.5

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女流作家メアリー・シェリーの小説を原作とした、あの有名な怪物の映画化。フランケンシュタインの雑学のクリシェ「怪物を作った人の名前がフランケンシュタイン」がよくわかる話。

現代の我々がイメージする名も
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

4.0

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MCU31作目、アントマン単体映画としては3作目に当たる本作。

まず、めちゃくちゃ『スター・ウォーズ』でしたね。カーンの帝国もそれっぽいし、モブキャラたちの造形もそれっぽい。最後の戦闘なんて、ストー
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.4

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MCU30作目、ブラックパンサー単体作品としては2作目となる本作。
ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンは2020年に43歳の若さで大腸癌によって亡くなりました。彼がいなくなってしまった
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.7

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ノルウェーのロマンティックコメディ。アカデミー賞の国際長編映画賞で『ドライブ・マイ・カー』(2021)と受賞を争った作品。

作品が序章、12章、終章の計14章で構成されています。これのすごいところが
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

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社会派ホラーの名手、ジョーダン・ピールの新作。

これまでの監督作『ゲットアウト』(2017)や『アス』(2019)と比べるとホラー要素もエンタメ要素も薄い。静かなスリラーもいいんですけど、あまり楽し
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.6

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文化的なものに青春を捧げる作品が結構好きで、それこそ同監督の競技カルタの『ちはやふる』3部作、薙刀の『あさひなぐ』(2017)、津軽三味線の『いとみち』(2021)、俳句の『サイダーのように言葉が湧き>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

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9歳の女の子・更沙を家に入れて共同生活を始めた19歳の大学生・文が誘拐の罪で逮捕され、引き離された2人が15年後に再会するという話。

まず、この映画について気持ち悪いというレビューが散見されます。そ
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名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)(2008年製作の映画)

3.5

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名探偵コナン映画12作目。音楽を主題におき、普段のメインキャラクターの活躍よりも、ゲストキャラクターの秋庭伶子にスポットが当たっています。又、このキャラクターの歌唱担当にはプロのオペラ歌手が起用されて>>続きを読む

名探偵コナン 紺碧の棺(2007年製作の映画)

3.2

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名探偵コナン映画11作目。コナン映画の中ですこぶる評判の悪い本作。

今回は、実在の海賊アン・ボニーとメアリ・リードの財宝が眠る島が舞台の話。彼女らの財宝をめぐってトレジャーハンターとのバトルとなりま
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.5

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公開当時から話題になってた作品。U-NEXTの配信が終了する間近なことに気づき鑑賞しました。

ドキュメンタリーディレクターの由宇子が、3年前に起きた女子高生自殺事件を扱ったドキュメンタリー番組の撮影
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とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

4.0

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期待していなかったけど意外と面白かった!
当時、出演していた伊藤健太郎が轢き逃げ事件を起こして逮捕されたことを受けて、上映を控えていた本作と『十二単を着た悪魔』(2020)の上映がどうなるのかという話
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フットルース(1984年製作の映画)

3.5

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ケヴィン・ベーコンが一躍有名になった青春映画。都会から越してきたレンが、5年前からある事件をきっかけにダンスが禁止になったこの田舎町を変えるお話。表題曲も有名です。

こういう青春映画好きなんですけど
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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

4.0

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名探偵コナン映画10作目。
10周年記念として主要キャラクターが大集合する作品。
少年探偵団、服部平次、キッド、警視庁の面々などなど。実は山村刑事もチラッ登場しているらしい(確認したけどマジで1秒くら
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名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

3.7

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名探偵コナン映画9作目。小五郎が活躍する珍しい作品。

「小五郎が犯人を突き止める」というのは噂には聞いていて楽しみにしてたけど、最初の船上パーティのシーンやかくれんぼのシーンは見覚えがあり、やっぱり
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犬猿(2017年製作の映画)

4.5

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2人兄弟、2人姉妹の確執を描いたヒューマンドラマ。

兄弟関係の一番いやーなところを見事に描いた良作です。
兄弟って、どうしても周囲から比較対象にされてしまうし、何より自分が優劣を評価してしまう。
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