アニマル泉さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

アニマル泉

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君とひととき(1932年製作の映画)

4.0

20150426シネマヴェーラ
「結婚哲学」のリメイク。オペレッタ風に仕立て上げた。本作の小物はネクタイ。One Hour With You を歌いながらのダンスシーンが素晴らしい。役者紹介のオープニ
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結婚哲学(1924年製作の映画)

5.0

20150426シネマヴェーラ
映画史上の最高峰。サイレント時代にもはや最高レベルに到達していることにあらためて衝撃。本作のルビッチの小物は花と帽子。それらが忘れ物や落し物となり、入れ違いや勘違いとな
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日本侠客伝 斬り込み(1967年製作の映画)

4.0

20150425新文芸座
やむにやまれない義のために白装束に刀をかざして乗り込んでいくヤクザ。繰り返して演じた高倉健はやはり稀有な役者だと思う。巨匠マキノ雅弘の演出はひたすらにポジティブ。群像劇をエネ
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日本侠客伝 花と龍(1969年製作の映画)

4.0

20150425新文芸座
高倉健と藤純子のゴールデンコンビの大立ち回り!男と女の相棒と活劇。「リオブラボー」だ!一方のヒロイン星由里子はひたすら男の帰還を祈る。愛しい女に見送られて正義のために男が乗り
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生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

5.0

20150425シネマヴェーラ
キャラクター作り、見事な伏線の張り方、これが演出です。話術です。劇中劇と現実の見事な交錯。女性の身勝手やわがままをあからさまに描くのは凄いなあ。女性を妄想するヒッチコッ
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淑女超特急(1941年製作の映画)

4.6

20150425シネマヴェーラ
ルビッチは世界遺産です!
いまルビッチの作品を20本も見られるなんて世界中どこにもない。贅沢極まりない至福です。夫婦の倦怠の艶笑劇は「結婚哲学」以来のルビッチ十八番。そ
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予告犯(2015年製作の映画)

2.5

20150421東京国際フォーラム
今この映画を作るならば明らかにイスラム国の首切りジョンを連想する。あまりに不用意ではないか?主人公達が犯す罪への懺悔、責任と友情が無邪気にすり変わるのも危ない。ネッ
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やさしい女(1969年製作の映画)

4.0

20150419新宿武蔵野館
強烈なブレッソン節!冒頭からの数カットのモンタージュが素晴らしい!それにしても特異な作家だと思う。全てを見せない切り取り感、足と手へのフェテシズム、会話を排した緊迫する視
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ラブバトル(2013年製作の映画)

5.0

20150410ユーロスペース
再見する。
階段と二階が妙に気になった。
なんとか二階のベッドでSEXしたい男と、 ベッドの上だけは嫌だと拒絶する女の、階段を上がるまでのバトルの物語。
そう見ると面白
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.5

20150403新文芸座
キューブリックの遺作。長い。1時間は切るべき。セリフの間合いをそのまま活かしているためにテンポが緩すぎる。なぜトム・クルーズが彷徨ってるのかよく解らない。妻の浮気の妄想が説明
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

20150403新文芸座
前半は素晴らしい。キューブリックは宇宙船、コックピット、刑務所、今回の基地など閉鎖的な空間を好む。それらを異常な緻密さや大胆な色づかいで構築しつつ、そこに閉じ込められた人々が
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濡れた欲情 ひらけ!チューリップ(1975年製作の映画)

4.5

20150403シネマヴェーラ
全編大阪ロケ。芹明香は大阪が活き活きする。パチンコが舞台の物語。芹明香が唐突に剃刀かざして仁義切ったり意味不明。話も最後は破綻している。女優は豪華キャスト。街中を屋台を
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赫い髪の女(1979年製作の映画)

4.5

20150331シネマヴェーラ
宮下順子は映画史上最高のミューズの一人になった。眩しく光り輝いている。中上健次と憂歌団。トラック運転手と女と雨。濃密な神代ワールド。

嗚呼!おんなたち 猥歌(1981年製作の映画)

3.5

20150330シネマヴェーラ
脚本は神代辰巳と荒井晴彦。内田裕也の無軌道で過剰な転落をドライに描く。内田裕也と安岡力也のバディが傷天を思いだす。角ゆり子と中村れい子。神代は人間関係を作りあげるのが上
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壇の浦夜枕合戦記(1977年製作の映画)

3.0

20150330シネマヴェーラ
義経が建礼門院に性の施しをするという畏れ多いフィルム。

恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

4.5

20150327シネマヴェーラ
青春の取り返しのつかない過ち、痛さ、切なさを神代ワールド全開で描く傑作。絵沢萠子の全力疾走が素晴らしい。神代辰巳の脚本が青春時代の不安と無軌道を見事に描いている。姫田真
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光陰的故事(1982年製作の映画)

5.0

20150322イメージフォーラム
エドワード・ヤンの奇跡の処女作。自転車と少女!トリュフォーや相米慎二と響きあう至福の短編だった。ラストが素晴らしい!涙が止まらなかった。

ひなぎく(1966年製作の映画)

3.0

20150317イメージフォーラム
異色作。主題は「破壊」
世界観は子供っぽいと思う。

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

2.5

20150215新宿角川
「㊙︎色情めす市場」にかなわないなあ。池脇千鶴ちゃん頑張ってるけども身体を売ってる女にどうしても見えない。その場面は必要でしょう。綾野剛も雰囲気だけになってる。これで賞を貰っ
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エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

2.5

20150304バルト9
出エジプト記。意外と説明的。クライマックスの波に飲み込まれる場面は311後の日本では生々し過ぎる。

恐怖分子(1986年製作の映画)

4.0

20150315イメージフォーラム
静謐な映像とバイオレンス。
北野武と響きあう90年代の空気感。

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

5.0

20150320シネマート新宿
不倫の男女と拳銃で威嚇する夫。二台のカメラで撮られた3D。二組の違う役者が同じエピソードを繰り返す。「2」「複数」それがズレていく。ゴダールのテンポとリズム。B級犯罪映
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.0

20150321新文芸座
北大路欣也、千葉真一!
成田三樹夫、川谷拓三、志賀勝、みんな若い!生き生きしている。

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

2.5

20150223ユーロスペース
スカトロの怪作。モノクロなので見られるがカラーだったらどうなるか。雨、泥、臓物、液体、血、グチャグチャなレアフェティッシュな悪夢。

女地獄 森は濡れた(1973年製作の映画)

3.5

20150325シネマヴェーラ
サド原作、公開中止の怪作。伊佐山ひろ子の低温度がいい。神代監督が一番見直したいと言っていた作品。

愛して飲んで歌って(2014年製作の映画)

4.0

20150327岩波ホール
レネの遺作。3組のカップルと書割りのセット。画面には出てこないジョルジュをめぐる大人の艶笑譚。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.5

20150329新文芸座
新文芸座で「時計仕掛けのオレンジ」と二本立て。ラストの衝撃!「また会いましょう」の歌が戦慄。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

5.0

20150329新文芸座
いまの日本をキューブリックは40年前に予見していた。川崎少年リンチ殺人はまさにこれです。マルコム・マクダウェルの三白眼の眼つきが現代です。いまマクダウェルを見つけてドラマを作
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