衣裳と美術がすごくよい。少女(たち)の失踪というのは…「映画だな」と感じる
だいぶギョッとした。ショッキングな映像体験だったので観た直後はけっこうクラクラした
大分よかった記憶ある。『ムーンライト』と同じく画面の色にすごく気をつかっていた
全部が良かった。衣裳も美術も演技も音楽も演出も全部が極まってる。母親の身体を持った子供(あるいは子供の脳を持った母)という奇想天外な設定のベラ・バクスター。セックスシーンもグロテスク描写も多いけれどち>>続きを読む
主人公以外の描写の物足りなさが目立ったと感じた。そのせいか終盤の展開に納得しがたい。
ただ、それを差し引いても、アニメ的な、いかにも性格のよいキャラクターでなく「こういう性格」を主人公に据えたこと自体>>続きを読む
予告の段階ではぜったい観るものかよと思っていたけども評判に釣られて観たらたいへん面白かったです。
面白いものをつくろう!楽しませよう!と心の底から思いながら制作している気が、すごいした
意味あり気(その実、なにもないかもしれない)で猥雑で、とらえどころがなく、混乱してしまうような見心地でもあるけども、それでもそれこそが不可思議に魅力的で、美しい映画だと思った
音楽がいい。すごく良かった。
世の中には「すべての芸術は音楽に憧れる」というような言葉があるけども、音楽が映画をとっくに超越していた。
なので、映画としてどうだったか?とか、物語として目新しさがあっ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画を作る映画はけっこう好きになりやすいのだけれど、この作品は「not for me」な作品だった。
俳優陣のたたずまいはよいが、映画についてのセリフのひとつひとつがあからさまに“説明的”に感じる。「>>続きを読む
山手線、京浜東北線を俯瞰で捉えるラスト。
山手線は環状でループし、京浜東北線はまっすぐ進む路線であり、それがひととき並走する。これぞ映画というものだろう…
作品10周年のフアン向けのムービーであるので、制作発表当初はたくさんの登場人物が楽しくお祭り騒ぎをするような内容を予想していた。
けれど実際は、自分の予想とはむしろ真逆のどちらかというと繊細でシリアス>>続きを読む
「家」が燃やされる。
『スリー・ビルボード』同様、燃やし尽くす炎が美しく印象に残る。
昨今のアメコミ原作の映画は連作になっていることが多く、関連作品を観ていないとハテナマークが頭に浮かんでしまうことが頻発するのだけれど、この『ジョーカー』に関しては『バットマン』の系譜ではあるものの完全>>続きを読む
基本的に湯浅政明監督の前作『夜明け告げるルーのうた』の手法を踏襲している。「歌」を中心に置いていること、水や海を扱かっていること、反復、成長と大切な人との別れがセットになっていることなどなど、類似点は>>続きを読む
まず絵と色がすごい。
満天の星の下で輝やく夜光虫の波や、後半に炸裂する銀河や水泡の色使いななど“見せ場”の表現はもちろんすばらしいし、ひらの風景描写、たとえば台風前後の荒れた風雨や江ノ島の潮の、ベタ>>続きを読む
白いシーツを頭から被ったようなゴースト(ケイシー・アフレック)は生前の妻M(ルーニー・マーラ)に触ることも話しかけることもできない。
彼女に対し何も干渉できず、そばにたたずみ、ただ眺めるばかりである。>>続きを読む
タイトルのとおり、青春時代をストーリーの中心においているけれど映画としてはかなり長い年月を語っている。劇中時間の長さや「これ必要かな?」と思えてしまうシーンやらちょっと野暮ったいショットやら、エネーチ>>続きを読む
『リズと青い鳥』という映画はポスターから配布された劇場特典まで含め、ガラス窓を配置したレイアウトが印象に残る。学校を舞台にする都合上、本作本編にも「ほぼ常に」と言っていいくらいガラス窓が映りこむ。その>>続きを読む
『勝手にふるえてろ』を観賞した人間の全てが主人公 江藤ヨシカを演じた松岡茉優を称賛するだろう。言わないヤツはさすがにアンチ松岡茉優かただの逆張りを疑う。どんなにこの映画が肌に合わなかった、気に入らなか>>続きを読む
映画には「血の繋がった親子」以外の家族の形を扱った題材の作品がいくつかあるような気がするけどもこの『ギフテッド』もまさしくそのタイプかと思う。
今作は主人公 フランク(クリス・エヴァンス)を中心に、>>続きを読む
オープニング、パンクバンドの有名曲(ダムド「New Rose」)にのせて街を疾走する少年たちの、そのベタさとダサさに思わず笑ってしまう。
金もなければモテもしない、いまいちウダツの上がりきらない少年た>>続きを読む
題名のとおり詩的な作品だと思う。
“80代後半にしてキャリアピーク”という評判もあながち大げさでもない。
前作『リアリティのダンス』同様にアレハンドロ・ホドロフスキー監督本人の人生のある時期を描いた>>続きを読む
物語の中心となる「ルーザーズクラブ」の少年少女たちには吃音、肥満、喘息、親との不仲あるいは束縛などがあり、学校ではイジメ、陰口を受ける。日々のうだつの上がらなさに自ら「ルーザー」と名乗る。
夏休みが>>続きを読む
見終わって最初に思ったのは“変な映画だなー”ということ。
“変”というのはアイデアが突飛というのもあるし、鑑賞する方の予想を巧みにカワしていくストーリー展開というのもある。深夜、猛然とこちらに向かって>>続きを読む
ストーリーも世界設定も完全に“続編”なので前作『ブレードランナー』はもちろん、できれば『2022』『2036』『2048』といった短編にも目をとおしておいた方がいいと思う。
前作公開から実時間で35>>続きを読む