CTBさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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怪物(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

感情をすぐ言葉にしない二人の子供と鈍感な大人達がいる。二人の子は大多数の「ふつう」と自分が違うことに気づき、人には言えないその衝動と葛藤し、遂にその気持ちを受け入れ肯定できるようになる。
凄過ぎて何か
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トーチソング・トリロジー(1988年製作の映画)

5.0

オープニングの一人語りからどんなシリアスな物語が始まるのかと思いきや、起きる事実はシリアスなれど主人公は感傷に浸る余地無しって感じで逞しく、物語は進む。ゲイとか関係なく人と人とのコミュニケーションにお>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.5

キャラクター設定に文句の付けようが無く、演技もとてもリアルで上手く現代を切り取ってる。しかしそれ見せられても鬱々とするだけだった。エンタメ消費は出来ないし、考えさせられる、と唸るのは自分を含む内向的な>>続きを読む

女の一生(1967年製作の映画)

5.0

力を合わせるべきは本当は女同士なのに男に惑わされ利己的な気持ちで憎しみやら嫉妬が沸いて来てなかなか上手くいかないと、そういう事でしょうか?モーパッサン先生。
最低男の二つの遺伝子が紆余曲折あれど立派に
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如何なる星の下に(1962年製作の映画)

4.5

エネルギーに満ち満ちた家族と孤独な男の間にラインが見えて来る凄いカット。あそこを踏み越える人は相当の強者だよ。前半だいぶ寝てしまったので、見てない不幸がもっとあったのかも。寝たくせに点数付けてすみませ>>続きを読む

ザット・シンキング・フィーリング(1979年製作の映画)

4.0

曇天のビル街、フレアパンツにジージャンの若者達、哀愁漂うサックスのフレーズ。『探偵物語』と『傷だらけの天使』とかの70年代感?まだ世界に若者が多かった懐かしい時代をしっかり切り取ってる。そんな映画じゃ>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

5.0

痛快、最高。恋愛対象としてイエスしか知らない少女が思春期の欲望(性欲、権力欲)を満たす為にはこうするしかなかったわけで…。イエスが現れるシーンの昼ドラ感がリアル。世間知らずの少女が神聖で高尚なわけない>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

マルチヴァースで描かれる世界がどうも上っ面だけな感じがしてあまり乗れなかった。めちゃくちゃな世界観だとしてもその世界で生きて来た人なりの現実感を描けばもう少し入り込めるような気がした。ベテラン俳優が若>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

絶景の島へ禅問答の修行に行って帰って来たような充実感があった。アイルランド内戦のメタファーと聞いたので時間があったら調べてみたい。

ウィ・アー・ザ・ベスト!(2013年製作の映画)

5.0

サム・フリークス二本立て。一本目『バディ・ホリーストーリー』の完全燃焼エンディングからの冒頭、緩み切ったママの40歳誕生日パーティーシーンでスタート。「100歳まで生きてねー」なんて…なんつー皮肉。>>続きを読む

バディ・ホリー・ストーリー(1978年製作の映画)

5.0

上映前、岡さんのキース・ムーンの逸話から「明日死ぬかもしれない」自分の運命を予測できるわけも無く魂振り絞った熱演で生き切るバディ・ホリー。ポルノ小説朗読して笑い合う下品な同級生クリケッツとの友情も泣け>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

SNS、インターネット時代に起こるウイルステロ事件。地下鉄サリン事件を思い出し、ダイヤモンドプリンセス号も思い出し、何よりコロナの今起きてる事全て、現実社会を反映してて面白かった。受け入れ先無く空を彷>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

気弱な人間の気持ちをメラメラというか、ショボショボ種火を燃やし続けてくれるような映画だった。聾唖者だからというわけでは無いが(一緒に食事する女友達の手話は饒舌)主人公は自己主張が弱い。障害があるという>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

3.5

ビジュアル凄いけど、もう少し深みが欲しい。進化論を安易に否定する学者はちょっと怖くてもうそこであまり入り込めず…。出鱈目でも良いのでもう少し信用性のある理由が欲しい。それか全く触れないか。コヴェナント>>続きを読む

耳をすませば(1995年製作の映画)

5.0

こんな感じの東京に住みたかったけど、実際には存在しないらしい。
団地の間取りがリアルで良い。一部屋を姉妹で使ってて真ん中に置いてある二段ベッドが二人の境界線。空想の世界に行って目が覚めるとベッドが離れ
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ジャグラー/ニューヨーク25時(1980年製作の映画)

5.0

70年代のニューヨークでエニウェアフォールマッチ。次はどこまで行くのか、話しがどこまで転がってくのか、グイグイ引き込まれた。あのポルノショップのシステム知りたい。電話して踊る女を見て課金、TikTok>>続きを読む

狩人の夜(1955年製作の映画)

5.0

ロバート・ミッチャムが外で不気味に口ずさむ讃美歌を銃を抱えたリリアン・ギッシュが家の中で歌い出す。人に恐怖を与える為に歌う事と恐怖に打ち勝つ為に歌う事、恐怖心を火に例えたカス・ダマトの言葉を思い出す。>>続きを読む

さらば愛しき大地(1982年製作の映画)

5.0

畳にへばりつく納豆の強烈なオープニングシーン。日本のほとんどはこんな風景でこんな生活が転がってる事を突き付けて来る。スナックの客連中が女を見る目つきがリアル過ぎる。
良くも悪くも人に執着する根津甚八は
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(1949年製作の映画)

5.0

いやー、素晴らしい。誰も居ない会場で逃げ惑うシーンは鳥肌もの。控室での様々な人間模様も、「有名になってしまえばあとはエキシビションで大儲け」って今も昔も変わらんな。試合のシーンが結構本格的なブルファイ>>続きを読む

夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

3.5

ただ負けるだけの映画じゃ無くて良かった。
しかしエンドロール途中のアレにはカックン…あんな安易なカタルシスで終わらせてしまっては勿体ない。もう少し上手い落とし所があるような気がする。
まあ、安倍、菅の
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囚われの女(2000年製作の映画)

4.0

フランスではエロ=森なんだろうか?影絵になってフィルム上の本人と同化、最後は海と同化するシーンが怖ろしい。肩を全く動かさず腰だけ動かす主人公。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

人間的な感情を全く持たないモノと遭遇した時にどうするべきか。相手は命を奪う事を何とも思っていない。コミュニケーション方法もわからない。その原始的な対処法に感動した。動物なら必ずあるもんなー。主人公の葛>>続きを読む

ウディ・ガスリー/わが心のふるさと(1976年製作の映画)

5.0

どうでもいいけど、先祖帰りというかザ・ブルーハーツ、真島昌利の歌詞が字幕にあったな。タイトルからして「栄光に向かって走る」(列車)だし、「人にはそれぞれ事情がある」という字幕もあった。
安穏とした生活
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ゴー!★ゴー!アメリカ/我ら放浪族(1985年製作の映画)

5.0

「22!22!」「何で22なんだ?」「イージーライダー好き?」「よし、行け!」「やっぱNY行くか!」「よし行こう!」面白ければ物語なんてこのくらいで良い!伏線回収しなさが潔くて感動。
国道沿いのラブホ
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春日和(1967年製作の映画)

4.0

「必ず一人で来て下さいよ」からのドーン!左幸子登場。タメが効いてます。夕焼けの通天閣をバックに響く念仏の合唱は実際にあった景色だろうなぁ。

裸の大将(1958年製作の映画)

5.0

戦中、戦後の再現具合が素晴らしい。着物の毛羽立ち、掠れ、汚れバスのサビ汚れ、複線通る蒸気機関車。俳優陣も豪華でイイ顔してる。ずーっと見ていたい。
若者が戦地に送り出されたあとにオモチャみたいな兵隊の貼
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四月の魚(1986年製作の映画)

2.0

タイトルデザインが洒落てるなと思ったら立花ハジメ。丹波哲郎が出て来たら流れが変わるかと少しは期待したが余計につまらなくなる。

アリゾナ・ドリーム(1992年製作の映画)

2.5

フェイ・ダナウェイの変な人演技が見てて辛かった。

ネバダ・スミス(1966年製作の映画)

4.5

馬の証明書取りに行ってからのイス攻撃、外に転がり出て牛舎の上で牛若丸的な闘い、板塀に括り付けてお互いにナイフグサグサ、「ギエエエー!」って断末魔の悲鳴。あの一人目の悪党俳優最高だったな。
どう見てもお
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