洋梨さんの映画レビュー・感想・評価

洋梨

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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.0

トップアイドルがフランス人F1パイロットと電撃結婚し引退・渡欧。
25年前驚天動地このニュースを聞いた時
「どうせ2~3年もしないうちに上手く行かずに戻って来るさ。だって言葉もできないんだろ?」
と安
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.5

これは参ったなあ。全然分かんねえよ。
観るのが辛い。苦しい。結局2日に分けて観た。
寝てばかりいる主人公クリス、同じく寝てばかりいる常時情緒不安定な自殺した妻の思念召喚体(幻覚でなく物理的に実在する有
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.9

初回はDVD、今回は早稲田松竹で。

拷問で痛めつけた反体制学生は何の疑いも持たず「人生は美しい」と言うが、善意のつもりの誤射その日から俺の人生はちっとも美しくない。なら俺はどうすれはいい(ナ オット
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.8

おい泰葉!三平の娘、海老名家次女の泰葉!小朝と結婚してすったもんだの末離婚した泰葉!It's so friday ,friday Chinatown の泰葉! なんで泰葉がスターウォーズに出てんだよ!>>続きを読む

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

4.0

昔の海外ドラマが好きだ。ミステリーゾーン、アウターリミッツ、プリズナーNo.6、原子力潜水艦シービュー号、巨人の惑星、おしゃれ(秘)探偵、スパイ大作戦…全て十代の頃再放送で観たのだが、やっぱり脚本が良>>続きを読む

ヒドゥン(1987年製作の映画)

4.1

昔買った廉価版DVDを引っ張り出して鑑賞。
冒頭で大破するフェラーリ308に予算を使い果たしのか、あまり金をかけていないのに、なんでこんなに面白い!?
監督もこの映画以外はパッとしないビデオスルーのB
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.9

近年の邦画では観ている最中の没入感が群を抜いている。大変な意欲作であることは疑いがない。好き嫌いが分かれるだろうが。無論俺は「好きな方」。

観ている最中物語と映像に引き込まれながらも、同時に様々な映
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.2

 長い、そして話の筋が分からない。というより途中で話の筋を追いかける意欲が失せたというのが正直な処。韓国・ソウルに舞台が移った頃からなんかもうどうでもよくなった。
 アイアンマンやキャプテン・アメリカ
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.9

プリクエル3部作はⅢがマシな位でほとんど評価できない俺だが、本作はシークエル3部作の滑り出しとしては平均点以上の出来。
やっぱりねえ、何の努力もせずに最初っから強い主人公には共感できないですよ。修行を
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UDON(2006年製作の映画)

3.3

先週香川・徳島に出張に行って来た。出張先ではうどんを2杯食ったけど結果は1勝1敗。ロードサイドのチェーン店より街はずれのナントカ製麺所って店のほうが旨かった。でも旨いことは旨いんだけど激ウマってほどで>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.8

狂ってる。車と世界観が。なんだ!?あの太鼓スピーカーのトラックは!「狂人が専制支配する世界」をよくもまあここまで糞真面目に考え抜いたものだ。
主人公の名を冠した題名なのに本作のマックスは完全な脇役。本
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

4.0

陸軍関係者の頬の痙攣と絶叫それと背中の汗染みがやたら印象に残る旧作。とても暑苦しく緊張感がラストまで絶えない傑作だった。
新作は「いちばん長い日」のちょっと前の鈴木内閣の組閣から始まる。「いちばん
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怪しい彼女(2014年製作の映画)

3.5

折角手に入れた第2の人生。子供のために全てを犠牲にして来た母に、今度は好きなように生きてもらいたいと願う息子の気持ちにぐっときました。
シム・ウンギョンのヘン顔芸が満載。歌唱も本人なんですか?歌のほう
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.4

洋楽ゴールデンエイジのヒット曲達と、ケビン・ベーコンのフットルースと、珍妙なクリーチャー満載のスペースオペラをどうやって一本の映画にまとめるのか…全然見当も付かなかったけれど、観たら分かりました。
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

3.8

金曜ロードショーで久々に観る。
何度目かの鑑賞で印象に残るのは、桃井かおりの芋臭さを醸し出す芝居と、短気で意気地のない一寸格好悪い健さんと、マツダのファミリア。武田鉄也のキモさは地が出ているだけなので
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.8

この映画を観るのはもう何回目になるのか。封切当時俺は転勤で大阪に住んでおり、道頓堀の古めかしい映画館のロードショウで初めて観た。見終わって映画館を出ると、戎橋を渡り劇中「クラブミヤコ」として使われたキ>>続きを読む

レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.7

コメディを期待して見に行くと痛い目に会う映画。
家族に扮して南に潜伏する北工作員と隣家の庶民家族との交流を軸に話が展開。
本当の家族を北に人質に取られたまま任務遂行だけを目的に擬似家族を装う工作員たち
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ガーディアン(2012年製作の映画)

3.3

護衛役の元兵士、その恋人の女検事、相棒の女性警官、両足を失った戦友、警察署長、ボンクラ警邏警官、悪役の武器商人、その用心棒等々、味のある顔の役者が揃っている。只一人殺人現場を目撃した護衛対象の小娘を除>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.5

何だか平成ガメラに似てますなあ。
◆敵役の怪獣が最初に出現。それを追って天敵のイイモン怪獣が出て来て闘って倒す。
◆窓越しに怪獣が暴れているところが見えるなど、怪獣の姿の手前に近景を配置した人間目線の
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.8

BD日本語吹替で鑑賞。隠し続けてきた自分の魔力が意に反して露わになり、民草までも慄かせ国の経済をも窮地に追い遣ってしまう。全ての災厄の元凶みたいな女王が、自分自身を肯定する過程を、瞬時にそして強引に観>>続きを読む

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

3.8

世の中がゴジラゴジラと喧しい。日本映画専門Chでの旧作ゴジラのヘビーローテーションはまだいいとして、NHK-BSでも始めやがった。評判の高いハリウッド製正調リブート版ゴジラの公開を前にして、もう既にゴ>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.8

何度も死んで生き返る話!? 話に付いて行くのがなんか面倒臭そう。でもアクションシーンが恰好良さそうだから観てみるか…
という期待値0で観てみたら、結構イイですなあ。死んで生き返って同じ場面からリスター
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.0

こんなの嘘っぱちである。綺麗事ばかりで人間の良い面しか描いていない。出て来るのは好人物ばかり。無理難題を押し付けられ苦渋を飲まされた筈の零戦の設計、断末魔の妻の苦しみと無念、史上最も多くの日本人が殺さ>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.2

下層は自らを下層に留め置こうとする力に抗うより、下層のうちでより弱いものを食い物にして生きながらえようとする。安直な下層同士の共食いが上流階級の支配を固定化する。このテーマを下層の日常を追いながら観客>>続きを読む

セデック・バレ 第二部 虹の橋(2011年製作の映画)

3.9

第2部はセデック族の戦士達が負けることが判っているのに誇りのために戦って死ぬ話。
只一寸待てよと思う。この事件を機に漢人も支配できなかった高砂族を日本は支配することになるが、他民族の支配に玉砕覚悟で一
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セデック・バレ 第一部 太陽旗(2011年製作の映画)

3.8

日本人が大虐殺される話なのに、観ると血がたぎるのは何故だろう。
日本の善政により文明の恩恵を受けた高砂族は今でも日本と日本人に感謝している、とは良く聞く話だが、本作を観ると「ほんまかいな」と眉に唾をつ
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ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)

3.7

ベタである。ひねりも何もない一本調子のスポ根ドラマである。ただ選手達の置かれた状況がこの上なく数奇であるから、あえて小細工する必要はなかったのかもしれない。1991年千葉幕張の世界卓球女子団体戦でコリ>>続きを読む

メトロマニラ 世界で最も危険な街(2013年製作の映画)

3.8

貧すれは鈍する。真面目に働いても抜け出せない貧困は、犯罪が日常化し民の倫理は地に落ちる。純朴で善良なだけの貧乏人は、容赦なくほかの貧乏人の餌にされるだけだ。
本作は、生き馬の目を抜くような都会で、純朴
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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

4.0

凄いよなあアメリカって。
エシュロン・システムによる全人類監視政策を裏付けるような独メルケル首相の携帯盗聴事件がついこの間発覚したばかり。自国の恥部をあえて題材に持ってくる志の高さと、それを超一級のエ
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

3.9

子供の頃流行ってましたねえ。漫画「サーキットの狼」が火を付けたスーパーカー・ブーム。ランボルギーニ・ミウラとイオタの違い、なんて当時は覚えていたけどもう忘れてしまったなあ。そんなブームも後押しして日本>>続きを読む

戦場よ永遠に(1960年製作の映画)

4.0

映画としての完成度は極めて低い。日本人としては失笑を通り越して憤怒すら覚えてしまうシーンが満載だ。だがこの作品が目指した処は崇高でその志は極めて高い。ただ、脚本、監督、カメラマン、役者、本作に係った者>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

5.0

中学か高校の頃、現国の教科書に載っていた話を今でも覚えている。宇宙飛行士が事故に遭って吹き飛ばされ、地球に落下して燃え尽きる間にこれまでの人生を振り返るという筋だった。確か海外SFだったと思うが作家名>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

これはマズいなあ。80年代という時代背景といい、世之介が通っていた大学といい、全てが俺にジャストミート。流石に自治会のタテカンは出てこないけど、昔のキャンパスの雰囲気がよく出ていて、これだけでもう胸が>>続きを読む

永遠の0(2013年製作の映画)

3.5

 特撮は凄い。VT信管付対空砲弾によって目標に辿り着く遥か手前で易々と薙ぎ払われ、戦果を上げられなくなった特攻。煩悶を経て決意した敵艦突入なのに、いとも簡単に撃ち落とされる搭乗員の無念を特撮が上手く表>>続きを読む

建築学概論(2012年製作の映画)

4.0

またしてもヤラれた。これだから韓国映画と韓国人は嫌いになれない。
伏線となる小道具の使い方が抜群で涙腺を直撃する。食材を突っ込みっぱなしの冷蔵庫、蹴飛ばして壊した扉、パチもんのTシャツ、渡せなかった模
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

「あいつは私を障害者扱いしない」面接での採用理由が全てを物語る。気の利いた下ネタには境遇・階層・人種を超えて人をつなぐ普遍のパワーがある。観たあと少し心が暖かくなる。暖かくなるのが「少し」なところがま>>続きを読む

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