ジョージさんの映画レビュー・感想・評価

ジョージ

ジョージ

異人たち(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

初めて大スクリーンで観る男性の絡みにドキドキ。そして、両親との喪失を癒すのねーとホロリとしたと思いきや!

ハリー!!
これは、シックスセンス的な解釈でOKなの!?

映画のジャンルが結構変わって緊張
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

濱口監督はマエストロのように緊張と緩和でリズムを作り、こちらを大きなうねりの中に引きずりこんでくる。
グランピングのくだりで二項対立を立てたと思いきや、それぞれの背景を語らせ一旦緊張をほぐす。
劇場に
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14歳の栞(2021年製作の映画)

3.8

これは映画なのか…?とも思ったけど。

誰を贔屓するわけでもなく、見て見ぬふりをするわけでもなく、それぞれを捉えていく。充実してる子、寂しそうな子、孤独など我関せず宇宙を見上げる子、仮面をつけてる子。
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

そこまでグロいシーンをみせつけなくても…。普段あまり観ないジャンルなので刺激強かったです。

なんだろう、資本主義の憂鬱というか、行末の究極の娯楽というか、堕ちた有様。

自分のクローンを殺す、という
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.9

シチュエーションはそう多くないのに、2人の会話だけで画面に釘付けに。カウンセラーのような包容力をみせるレクターと信頼関係が生まれて、緊張感がほどよく続いていく。

今見るとクラリスに対する周りのハラス
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

-

前作観てなかった…
観てた方が楽しそうです。

全てのキャラクターに対して、なんで戦ってるのかのモチベーションがわからなくなっちゃった…

コングがイケメン、以上。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

IMAXで鑑賞。まず、この題材で"面白く、美しく"創ってしまうノーランの凄さに恐ろしさを感じた。
作る時の高揚感、その後の罪悪感や偽善もオッペンハイマーと監督が少し重なってみえる。
オッペンハイマーと
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

アーサーーー!!涙

が良い人です。

音楽がとても良かった。
けど頼りすぎかも。

テンポがのっそりなので好みがわかれるかも。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

-

夫と妻の立場が男女逆だったらどうだったか。自分は口論のシーン、妻側の視点で物語を見ていた。

人は結局主観的に判断する生き物なんだってずっと言われてる気がした。証拠がないだけに、記憶すら上書きされ、そ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

自分は男性ですが、痛快でした。

女性にかけられた呪い、バイアスの全てを薙ぎ払うような…開放感がありました。
(男性が言うなよ、かもですけど)

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

全く情報を入れずに、期待もせずに真っさらに見ました。

面白かった!

わかりやすい素直な展開なのだけど、やっぱり丁寧に人間ドラマを描くことで、戦う理由が共感できるよね。

日本のIP代表のゴジラで敗
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

1.5

こりゃいかん!
Netflixの1時間枠でしょう…

もっとはちゃめちゃなB級パニックかと思ってたら、父と娘のしっとりアドベンチャーだった…
アダムドライバーずっと辛そうだし…

恐竜ものとしても中途
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.3

理屈通りにいかない人生。男と女。
愛と喪失。
うまくやろうとしても、うまくやれない。

ハンターが1番大人。アダルトチルドレンになるやん。

色と光、構図、タイポグラフィ。
音楽。全部美しかった。

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

全体的にデザインが凄いカッコよくて好みだった。が、日本語のフォント選びだけ解せない…!笑

人間とAI、和解の道は示されてないけど、人間側の方が醜く描かれてたな。

色々な展開が、わかりやすくてピュア
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ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

4.5

すいません…最高だった。

辛い辛い現実を抱えた中年クライシス真っ盛りのマーロンブランド45歳(現実には48歳らしい)と無垢な女の子20歳。お互いに素性も明かさず、セックスだけで絆を深めていく。

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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.5

12のシーケンスに分けてて飽きずに見れた。

アンナカリーナ可愛い。
60年前も男と女はたいして変わらない。

最後はかなり唐突だし、意味不明だったよ…

さよならジュピター(1984年製作の映画)

1.5

無重力のセックスシーン凄い。
当時は大真面目だったんだろうな…

生きる(1952年製作の映画)

4.2

自分の人生が終わると分かり、自暴自棄になって天真爛漫な女の子と過ごすシーンは強烈。生と死の対比。
でも生きるのは意志なんだ。
人のために生きるという他責。
それが息子のためであったとしても、
死んでい
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

あまりホラーを観ないのだけど、映画サークルでならという感じで鑑賞。

うーむ。とにかくテンポが悪い。

そもそも狭い船の上(タイタニックみたいな色々な場面展開が不可能)のドラマなので、かなり絵的に飽き
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.7

30年間サントラは聞いていたけど、やっと映画本編を鑑賞。

チンピラの抗争のくだりとか、橋のやり取りとかいる?って思ったけど、ブルックリンからマンハッタンに行くことが、自立的な人生を生きる象徴のような
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

見届けなきゃいかんと思い、滑り込みました。

若きハリソンフォードの公式DEEPFAKEをみて、スターウォーズのフルリメイクを想像してしまう。マンダロリアンよりクオリティあがってる。

大学の講義では
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

生きるレジェンドが伸び伸びと作り、それをリアルタイムで鑑賞できることが本当にありがたい体験ですね。そして、プロモーション手段も自分は楽しんで参加したので初日の鑑賞となりました。

本当に走馬灯のような
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あん(2015年製作の映画)

3.9

河瀬直美監督の他の作品を観たくなった。とてもわかりやすい方なのでは?というくらいわかりやすい演出と構成だった。(もっと説明がない、語らない監督だと思っていた)

樹木希林がキュートで魅力的。少女のよう
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TAR/ター(2022年製作の映画)

-

彼女は音楽に対してだけは一貫して誠実だった気がする。
時代の価値観の変化、中央集権の終焉など、今の時代の問いを沢山感じた。どれが正解かも曖昧のまま。
彼女は音楽に向き合っていって終わる。

人は生涯で
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.9

ビジュアルデザイン、キャラクターデザインが最高。

内容は情報量が多い!欲張りすぎ!
主役もヴィランも入れ替わり立ち替わり。
でも違和感を感じる前に映画が疾走していくので飽きる暇もなく。

前作の終わ
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怪物(2023年製作の映画)

-

不登校真っ最中の子を持つ親が観ました。
人は理解できない存在を怪物のようにみてしまう。自分も子供が理解出来ない、ある意味怪物に見えるし、子供達からも自分は怪物に見えるのかも知れない。

良かれと思って
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

とにかく不穏な間、構図が随所に散りばめられていて、記憶に残す、解釈を掻き乱すのが上手だった。

あと、娘の性の目覚めのシークエンスも挟まることで、お父さんとのスキンシップが少し緊張感があるというか…そ
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.5

とにかく不快な人物たち。これでもか、というくらいオーバーに醜く描かれてる。ブラックジョーク、にもとれるくらい極端にも感じるし、まだこの世界のどこかでこんな人達がいるのかと想像するとゲンナリした。

1
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.9

ゲームの映画化にありがちなメタ展開を避けたのは大英断。

ピーチ姫が囚われの姫君ではなくて、意志を持ってマリオを引っ張っていく。かっこよくて可愛くてほぼ主役だった。
音楽の才能のあるクッパもキュート。
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

心を閉ざしてしまった男は動かない。動こうとしないゆえに、脂肪の塊となっている。

彼のアパートで展開する会話劇なのだが、惑星のように彼を取り巻く人間がクルクルまわるのが印象的だった。舞台演出をみている
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

フィルムを作る喜びを最初の出会いから丁寧に丁寧に描いて行く。

そして、時に映像は暴力になる恐ろしさも。

眼に見えないものを暴き、逆に欺くことも出来る力。まさに麻薬の芸術。

家族が幸せいっぱいの時
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

マインドゲーム+千年女優+マトリクス+メッセージ+クレヨンしんちゃん。のエキスを感じました。

父と娘、もっと残酷なトラウマがあると思ったのだけど…ミスリードだったか。最後は凄い素直に終わったな。
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

映像が美しい。フォーカスが緻密にコントロールされていて視線誘導が心地よい。
イエローやグリーンのトーンも二人の心理描写と合わせて構成してる気がする。

徹底的に何が起きていて、人物の気持ちがわかりやす
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

-

頑張ってたけど…ミスキャストだと思う。

メイクも髪質も、存在感全てが役とあってない。タバコ吸ってる肌や髪じゃない。闇を纏ってない。

独り言も多いし、難しい原作だったろうな…

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