偏屈爺さんと小さな女の子が幻の蝶を探して山の旅へ。この設定からして期待する全て、いやそれ以上が85分に詰まっていた。
お爺さんと女の子の会話がとても興味深い。世界の真理を伝えるのに難しい言葉はいらな>>続きを読む
たぶん劇場で観たと思う。その後、テレビでも何回か。たくさんの女の子たちが憧れたシンデレラストーリーだけど、当時から疑問を持ってた女の子たちもいるにはいた。そんな女の子の一員だった私なので、多くを語るの>>続きを読む
ジュリア・ロバーツがひたすらかわいい!
明るくて気さくで無邪気で少女っぽさをいつまでも失わない、こんなモテモテガールが田舎町に暮らすとしたら、そりゃあ生きづらいでしょうよ。
私が印象に残ったのは、ジ>>続きを読む
なんだかんだでイケメンに好かれたり本当はいい子だったり実は美人だったり(だって女優が演じてるんだから)する凡百のこじらせものとは一線を画す作品。
自己肯定感が低いとこれくらい卑屈になったり意地悪になっ>>続きを読む
メーサーロシュ・マールタ作品の主人公の名前はきまってユリ。これまで私が見てきたユリはリリ・モノリが演じるおぼこビッチばかりだったけど、この作品のユリは可憐でか細くてあどけなさを残す美少女。どっかで見た>>続きを読む
宗教を利用してお金儲けをしたり人を支配したり抑圧したり、宗教を巡って戦争が起こったりと、その背景には何かと血なまぐさいことがあるけど、それは宗教が人間に及ぼす力の大きさなのだろう。良い方向にも悪い方向>>続きを読む
カチカチになってた脳がほぐれたみたいな、どっか閉じてた場所が開いたみたいな。終盤のあのパレードみたいな紙吹雪が、頭の中でパーッと舞い散ったような感じ。そんな興奮状態を経て、整いました!と使ったことのな>>続きを読む
何度かTLで見かけていた、このエロいジャケット。でもね、なかなかこのジャケは映画をうまいこと表現してる。この主人公の頭の中は、この女たちとのエロいことでほぼほぼいっぱいなんだもの。エロいことで頭いっぱ>>続きを読む
めちゃくちゃ熱かった!ジャズは全然知らないけど、これはジャズを、音楽を信じている人たちが作った映画だと思う。音楽の力ってすごいし、その力を映像化した表現も素晴らしくて、本当に宇宙の果てまで旅したような>>続きを読む
漫画家を志す少年のお話「ファニーページ」の「似ている作品」から。ロバート・クラムという名前は知らなかったけど、彼の描くキャラクターにはうっすらと見覚えがあった。
「ゴーストワールド」の監督が撮ったドキ>>続きを読む
ひろしとみさえがラブラブ!ふたりのカラオケ演出も好き!あいみょん苦手だけど(わざわざ言うな)この映画にはハマっていたよ!
ジャケから、イマドキの承認欲求モンスターをポップに皮肉ったコメディかと思い、ほとんど予備知識を入れずに鑑賞。私の期待とは違い、コメディではなく悲しくおそろしい話だった。フィルマでのジャンルはドラマ/ホ>>続きを読む
おとぎ話の世界に住む双子と、異国の地へやって来た青年。映画が結びつけた偶然の出会い。
ひととき、秘密の遊戯に耽るかれらの姿は、いにしえの神々のようだった。
かれらの遊戯の時間は、成長でも死でもなく、時>>続きを読む
前半ガッツリ寝てしまった…、後半は頑張って起きていたけど、法廷でのやりとりはゴシップ誌の記者会見みたいに感じた。ちゃんと観た人に聞きたいのだけど、妻が夫の死を悲しんでいる描写ってありましたか?
サスペ>>続きを読む
町山智浩さんのラジオでこの作品を知り、すぐに思い出したのがビリギャルだった。
ちゃんと読んではいないが、あの本の売り方にかすかな違和感があってちょっと調べたら、題名になっている事柄は嘘ではない。でもや>>続きを読む
西部劇に詳しい人はいろいろ小ネタを楽しめそう。知識のない私は、西部劇といえば荒涼とした大地、威張り散らかす保安官が男を馬で引き摺り回しているイメージなのだが、見事にそのままの世界観だった。
例によっ>>続きを読む
テレビ版から続けて。テレビ版を切って貼って作ったみたいに感じたけど、作っている人たちも追っかけている人たちも、こうやってリピートすることで、それぞれエヴァの世界を自分の世界にしていっているのではないか>>続きを読む
女同士のガチバトルをメインに、社会風刺とブラックジョークを散りばめて、誰もが聴いたことある(でも曲名は知らない)クラシックBGMにのせてお届け。
2016年作品。「人間の想像することは全て起こりうる」>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
脇役がとてもカラフルで魅力的なのは良い。それなのに、どうしてこんなに主人公に魅力がないのか。
全ての出来事や登場人物が主人公に奉仕し、結果的には主人公が成長するという例のタイプの映画、ど真ん中をみつけ>>続きを読む
なんじゃこりゃおもろ!主人公の半径数メートルでしか話が展開しないのに、えっどゆこと?えっ何これ?とお口ポカーンしながら観てました。なんかおちょくってる感じの音楽も耳に残るのよ。
一度見たら忘れられない>>続きを読む
3時間かけて観てて、いちばん印象に残ったのは屋根裏のアイツ。
マザコン製造機を自認している私なので、主人公のボーよりもママの方に焦点が合い、なかなか身につまされる作品ではあった。
私はこの作品に出て>>続きを読む
今、ここ。今、この時のこの音を聞いて。
映像で綴られた詩のような映画だった。
過去も未来もない、今この瞬間。でも同時に、今でもあり過去でもあり未来でもあって、現実でも夢でもあるような。
「ゴースト>>続きを読む
夜の街と、夜の街を泳ぐゴーストたち。
電車を乗り過ごした老婦人の一夜限りの小さな冒険。袖触り合うも多生の縁、と言いますが、こういうの好きです。日常の中でのふとした出会いは、人生の喜びのひとつですね。>>続きを読む
「非常に残念なオトコ」冒頭部に出てくる劇中映画がこの作品のパロディということで鑑賞。期待しないで観たからか思ったより良くて、ちょっとホロリともしてしまった。
彼のことを思って身を引くヒロインが、ただ自>>続きを読む
白人女性と付き合ってるアジア人男性を見ると『よくやった!』
アジア人女性と付き合ってる白人男性を見ると『フェチですか?』
正直言って、そう感じる気持ちもわかっちゃうよね〜。でも、こういうデリケートなと>>続きを読む
「前も後も霧。後には罪、前には夢」
繰り返されるイレーンの詩。
画面の真ん中にふたりの女。手前には花嫁のヘッドドレス、奥にはゆりかご。愛し合ったことは罪なのか、生まれ落ちた赤子に夢を託すのか。どちら>>続きを読む
確か原作が発表された時、雑誌で作者のインタビュー記事を読んだ記憶がある。内容は覚えていない。失礼極まりないとは思うが、地味な文学少女が頑張って書いた不倫小説という印象が残っていて、手に取る気にはならな>>続きを読む
あのマリとヤノーシュにまた会える!…って誰なんだい?この監督の前作「ナイン・マンス」の主人公カップルだよ!(←というトーンの作品ではない)
マリとユリ、正反対の2人、共通点は女ってこと。私も女として、>>続きを読む
フンガーフンガーフランケン、ざますざますのドラキュラ、ウォーでがんすのオオカミ男、俺たち怪物3人組よ〜♪が頭をぐるぐるしつつ鑑賞。とうぜん、フランケンシュタインというのはこの人造人間の名前ではなく、生>>続きを読む
最高に面白かった!
世界の手に負えなさや残酷さに果敢に立ち向かうベラの大冒険。それは生きる喜び、すなわち権利を勝ち取る闘いでもあった。
これまでいけ好かんとか言っててすまんランティモス。私はやっぱりこ>>続きを読む
退屈もするんだけどニヤリとできるところもあって、寝落ちするけど嫌いじゃない。鳩が物語の中心にいるという地味さも滋味深くて、鑑賞後はなんとなく晴れやかな気分にしてくれる。
90年代に華々しい活躍をし>>続きを読む
たまに観たくなる、ちょうどいいラブコメ。
ほろ酔いで頬を染め、下ろしてた髪をアップにした上、胸の谷間を見せつけつつ、辛辣なセリフを吐くチョン・ジョンソ。
「自分に5段階評価をつけるとしたら?その答え>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
密室会話劇、不穏な空気、評価高げ、あとスティーブン・ユァンが出てる…と興味を惹かれ再生。建物の写し方が不気味でスタイリッシュなオープニングにワクワク。だけど、実際家族が集まってみると…、う〜んこれいつ>>続きを読む
そこにいてそこにいないようなこの男の世界の中で、破壊した冷蔵庫やコーヒーマシンや家だけが、強く「現実」を感じさせた。
顧客係のシングルマザーとその息子との不思議な交流は、もしかしたら夢だったのかもね。>>続きを読む
かっこいい音楽と、ちょっと不思議なエピソードや演出と、そして何より愛にあふれた映画だった。
ゴリゴリマッチョな父親は、よくある欧米のホームドラマみたいに、「愛しているよ」とか「誇りに思っているよ」とか>>続きを読む
先日「バッド・ルーテナント」を観た時、その前にこの作品を観て会場から出てきた人が、「面白かった〜」と、心の底から言っていたように感じてすごく観たくなったので。
冒頭のピーピング・トムのところはわくわく>>続きを読む