ゆきだるまさんの映画レビュー・感想・評価

ゆきだるま

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東京物語 4Kデジタル修復版(1953年製作の映画)

3.6

名作を見よう、と意気込んで見た。風景だけの静かなシーンが綺麗でずっと見ていたいと思える。
志げがあまりにも現金主義だから見ていてハラハラしたけど、あれが切り取った人間の平均値ということなのか。原節子さ
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

5.0

淡々と日々を生きる人たち。
そんな人々の日常を美しいフィンランドの風景と共に描いていて、でも綺麗なだけじゃなく、不意に人の後ろ向きな所も映したりする。
どんな事があっても、嬉しくても悲しくてもおなかは
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

誰かに寄りかからなければ、生きることがままならなかった主人公。本人が意図せずとも誰かの思惑に巻き込まれ、色んな感情を実際に体験し、そして脱皮していく。
最後の見晴らしのいいアパートでの晴れ晴れした表情
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.5

重低音の効果音が多くて映画館でみて良かったし映像も綺麗。人間とロボットの境線が曖昧になった世界で、臆病なニンゲンは自分と違う存在を排除し続けようとする。身勝手極まれリ、まあそうか。そんな混沌の世界に生>>続きを読む

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.5

幼い言葉は時にナイフのように大人を傷つける。子供と大人という年齢の違いがあっても結局は他人。相容れない人はいるのかもしれない。最後の病院のシーンでは、暗いトンネルから見える出口の光みたいに希望があるよ>>続きを読む

失楽園(1997年製作の映画)

3.5

自分とその対象者の間にのみ発生する極めて純度の高い愛、期間限定の情熱。美しいセックスのシーンでは開いた口が塞がらなかった。愛は命を与えもするけど奪いもするんだね。アーメン

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

人間として生き、人を愛し、愛されるとはどのようなことなのか。

主人公アルマは社会的には順風満帆な毎日を送っていて職場の人間関係も良好だが、彼女の毎日の私生活は静かで孤独だ。
現代社会の中で女性がキャ
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.6

セットや映像が細部まで丁寧に作り込まれていたので衣装や建物の内装などはとても美しいなと思うところが多かった。特にイライザの部屋の壁紙や、ヒギンズに別れの挨拶をする場面のお花の装飾などが特に美しいなとお>>続きを読む

極道めし(2011年製作の映画)

4.5

まぁこんなにも美味しそうに食べ物を撮る映画が他にもあるだろうか。それぞれの食べ物に関わるエピソードが濃くて面白いのに、ちょっとしんみりさせるエピソードも撮られていて飽きることがない。好きな映画。

落下の王国(2006年製作の映画)

4.7

映画を見ているような、美術作品を見ているような不思議な気持ちになる作品だった。壮大な自然と、建築から衣装、小道具に至るまで人間が創り出す創造物がこれでもかというくらい詰め込まれていて目に楽しかった。豪>>続きを読む

ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.5

言わずもがな、最高のポジティブミュージカル。それぞれの劇中歌もキャッチーだし、何より主人公の前向きでオープンマインドな姿勢から元気をもらう。楽しい余韻がかなり続く。

ユア・マイ・サンシャイン(2005年製作の映画)

4.0

映像がきれい。人の美しさとは、純粋な愛を誰かに届けることかもしれないと思った作品。

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

4.8

無限に存在するように思える自分自身の生に、突然終わりが見えたとき、人はどうするのだろうか。そして、その限られた時間にこそ素晴らしい言葉と密度の濃い愛情が表出するのではないかと思う。愛とは何かを問うた作>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.4

人類愛が好物な私にとってほっこりしつつも感情が細かく動く作品だった。社会によって作られた人と人の間に存在する見えない壁が如実に描かれながらも、本来人間関係の中に明らかに存在するはずの美しさや温かさを丁>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.4

名作と言われるだけある。ヒューマンドラマ的な要素もありつつ、最後の30分で怒涛の伏線回収をしてハッピーエンドで終わる所が自分好みの娯楽映画だった。また、主人公はもちろん他の登場人物の描写も丁寧にされて>>続きを読む