このレビューはネタバレを含みます
真面目なのかふざけてるのかわからないバランスが良かったけど、総じて長すぎる。年数を重ねた2人の始まりから終わりまで物語としても映像としてもまとまりがなく、最後まで”田舎に完結する人生”と中国的な価値観>>続きを読む
フランス映画の重苦しい恋愛模様もあったが、ミュージカル風のシーンがある事で緩和されている。ダンスの振付の軽やかさと登場人物の女の子達の爽快な表情ややり取りが可愛くて見ていて楽しかった。
カメラアング>>続きを読む
生涯をかけて、ある映画を見た時、『この映画は自分の物語だ。』と気づき、物語に入り込む映画に出会えるという事は映画という娯楽の中で感じる最大の幸福であり、財産だと思う。
この映画はその一本だった。>>続きを読む
あまりにもリアルすぎる眼差しと焦りの表情。
ジグザグした坂を登るロバを見て自分もロバ乗ったことある事を思い出した。陽気な音楽とともに街の色や大人の理不尽な教育論にイラっとした。
とても丁寧に繊細に映画が持ち合わせている表現力と映像の力を信じて活かしたような映画。体感する音、視線、光、言葉の一つ一つがコットの存在を肯定し続けるために一つも削ぎ落とさずに含まれているということ。>>続きを読む
ウォンカーウァイそういう感じに映画作ってそうだな...を体感できるし、過去作品中でもスタイリッシュさと終わりのまとまり感では上位に来るのでちゃんと完成させたのスゴイ
過去鑑賞記憶
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想像以上にフェリオサが似合っていて良かった
オープニングシーンのカラフルなシーンから色が無くなる砂漠に展開していく流れがすばらしく綺麗で引き込まれた。
各章毎にリズム感やストーリー展開の上下感がある>>続きを読む
原作より社会構造や格差問題を良い意味で取り外して本当に2人の感情に目を向けたアレンジの良さに唸る。
誰かと出会った瞬間に、異なっていても、影響を受け、お互いの一部を渡したようにそれぞれ生きていく。
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ネタバレを知りすぎていて感動するシーンがほぼ再現になってしまった; ;
90〜2000年代ぽい撮影と編集の仕方
詩やアメリカ文学の力強さ壮大に広がる未来に向けた言葉が多くて良かった。学校や社会の中>>続きを読む
「幸福なラザロ」、このタイトルに託した監督の意図は何だったんだろう、と考える。
ラザロが考えていること、信じていることは誰にもわからず、彼が最も求めていたことは果たして何だったのか。ラザロはこの世の>>続きを読む
「愛情を受けたり、人を妬んだり、恐れを抱いたり――彼らもみな、人間的な性質を持っていた。そして、ある意味ではそれが、彼らの行動をより一層恐ろしいものにしているのです」
「私たちは皆誰しも人間である>>続きを読む
全然レスリー・チャン(概念)の事をまた好きになってしまう。
ノーランと小津のシーン笑ってしまうんだけど、結構これは共通点のあるあるぽくて良かった。
一人一人の人物が脚本や演出のために書かれたフィクシ>>続きを読む
想像していたよりプロットがしっかりしていて、王道アメリカ映画の雰囲気もありながら結果や目指すエンディングも導かれていた。
ちゃんと最初から知識だけあるホモソーシャルなヤンキー感が丸出しで良い。
90>>続きを読む
演出や描き方があまりにも鋭すぎて精神的に辛くなってしまって途中までしか見れなかった
映像から伝わる静かな「生」、音、水はまさに一体一で見る人を取り込む。
彼らと同じ目線に立ち、わかち合うことがいかにまた自分を取り戻す手段であること、そして同時に最も恐い手段であることを再認識させてくれ>>続きを読む
映像、色彩、家具が素敵だった。あの頃のパリを思いを馳せる映画でありながら停滞はさせずに進むこと、人を知ることを描いていると思う。
余白と描き方や静寂が良かった
全体的に映画で空はつねに曇り空だったが見終わった後はそんな気持ちはかすかに消えていく
連鎖。1人の人間、社会、体制を揺るがした大きい時代の中にあった出来事について描いてはいるけれど、ミリ単位で人が社会の間で揺れ動くジレンマを捉えて描いた作品。
善悪と倫理観は人が物事を決定する場からは>>続きを読む
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好みではなかった。
軍で地位を築いた退役した人が障がいや怪我を理由に、周りの人への加害性を正当化し、説教するし、普通に内容が長い。冒頭から中盤まではそれに付き合わされ、終盤で意志のある説得や言葉を伝え>>続きを読む
アンドリュー・ヘイの人を描く事に対する真摯さと揺るぎないその意志をまた強く感じた作品だった。
数年前に見たら凄く揺さぶられてしまったのではないか、と思った。狭苦しく敷き詰められたフェンス、広がる荒野>>続きを読む
映画内のホモソーシャル、ミソジニーのジョークを実際に笑ってる観客が周りにいて、まさに映画のテーマである社会構造の問題の革新を突いてるなと思った