体制側に取り込まれた「裏切り者」を配置するところまでほぼ前作レミゼと同じ構造の同じ物語。ただ前作は移民側の人間もかなり暴力的に描かれていたが、今回は暴力に訴え出るやり方に同じコミュニティ側からノーを突>>続きを読む
画面奥の方で淡々と恐ろしいことが進行している様子が視界に入りながらがっつりホームドラマを見せられる地獄。
ルドヴィコ療法の被験者になったような気にもなる。
ただアレックスと違って私たち観客は物理的>>続きを読む
碁盤切りってそういうことかー。
縦書きのメインキャストを最初にバーンと見せるかっこよさで面白いの確定。
内面を映す碁の打ち方と顔面の迫力の両輪で音声でも画でも楽しい。
ダレるところが1秒もない超>>続きを読む
どう展開するのかドキドキワクワクしながら最後の最後までまったくダレることなくあっという間のエンドロール。
展開のスピード感に合った動的なカメラワーク、一気に逆転する先生と生徒の立場など、ほんとに見ど>>続きを読む
プールで娘のチェアを譲ってしまうほど、気弱でいいカッコしいで、妻に尻に敷かれている男。そんなやつと最初からわかっていたが、途中なんども訪れる逃げ出すチャンスをその性格ゆえに逃し、唯一、言い返したと思っ>>続きを読む
ドキュメンタリーといっても監督のアプローチは結構さまざまで、どのアプローチが正しいとかもないと思うが、最初からある結論に向かって編集していくようなタイプの作品は自分は苦手。
本作は事件の関係者の数々>>続きを読む
抑圧された欲望が変な症状として現れてくる話。フリアンも、ディアナも。
できれは、クリスチャンのCGの造形はしっかり見せてほしかった。クリスチャンが描いた虎になったフリアンの絵と対になるように。
ケンとカズ以降、ずっと待ってました。
ヤクザな世界のヒリヒリする感じがさらにパワーアップしてて、JAPANノワールを描く監督としてはフロントランナー。
口の内側から歯を抜くシーンとか、女にも容赦な>>続きを読む
親父も相当だが母親もかなりの毒親。子供の幸せより自分のプライドや信仰が何より大切な人たち。早逝した長男ももしかしたら無理な訓練の末の事故だったんじゃないかと勘ぐりたくなるわ。
この4兄弟、父親を心か>>続きを読む
しっとりとした後味の良作ではあるのだが、ストーカー味のあるヘソンの奥ゆかしいマッチョという造形にどうも引っかかっている。
カールが言うように人間は自然の前でちっぽけな存在。母なる大地の前ではその創造主とされる神の使いである牧師ですら禁忌を犯す。本作はある意味宗教に対する本質的な問いを投げかけているという意味ではシークレッ>>続きを読む
日本人だからこそ持てる唯一無二の映画体験。この一点だけで見る価値ある。そして見るのてあればIMAX一択です。
クール・ランニングのアメリカ領サモア版。
前半はコメディ色強め。終盤にかけて慌てて回収に走った感もあったけど、監督と同様、サモアの人たちに癒されました。
ミステリーとして期待していた人にとっては肩透かしの結末かもしれないけれど、法廷モノの体をとっている本作は実はブルーバレンタインやマリッジストーリーなどの系譜に連なる夫婦崩壊モノ。
視覚障害者の息子=>>続きを読む
この主人公みたいに、小学生ぐらいの子が大人に対して見せる性的な積極性の描写ってたまに映像作品の中で見かけるけど、早熟な女の子ならまだしも、10才の男の子が先生を誘うなんて本当にあるのかな。
少なくと>>続きを読む
母原病とディアスポラにより安寧の場所がないボー。監督自身の悪夢の再現として本人にはヒーリング効果はあるのかも。
前ニ作も同じようなテーマ。ただ前ニ作は新しい家族へのトランスフォーメーションなのである>>続きを読む
盲人モノというミステリー要素の強いジャンル映画のなかでも、主人公、ヴィラン、脚本、衣装など、全方位的に群を抜いてる。
王役の人、なすびにしか見えないのだが、タクシー運転手に出てたあの人だった。その時>>続きを読む
シスターフッドを通じた啓蒙。
ミスターがひどすぎてどんなに改心したって許さねーぞ、と言う思いで見ながら、まんまと最後ほろりときてしまった。悔しい。