もこもも

少女☆歌劇 レヴュースタァライトのもこもものレビュー・感想・評価

4.0
舞台少女の苦しみや努力や戦い、そして煌めきを描いたミュージカル原作のアニメ作品

夢のために悩み、もがく姿も、
夢を叶えるために努力する姿も
スタァを勝ち取る為に全力で戦う姿も、
予想できる訳がない展開への驚きも、
戯曲スタァライトと重ねたストーリーも
色々丁寧に作り込まれてて凄い
画が綺麗で色が鮮やかで動きも滑らかで
魅力的な要素が多くて観てて楽しかった

「みんなを、スタァライトしちゃいます」

いきなりの戦いはびっくりして、
最初は戦いの要素いるかなぁって
懐疑的に観ちゃってたけど、
戦いを通しての苦しみや気付きが良いし、
衣裳の縫製から始まる変身シーンと、
煌めきによって目まぐるしく変わる舞台装置が
とっても魅力的やから次第に見入っちゃった
舞台装置も含めて戦闘シーンの演出が凄い
天童さんとの戦いとか凄過ぎて鳥肌立った
星見さんとの戦闘後の会話シーンも好き
香子と双葉の話もかなり好き
現実におったらどうかは分からへんけど、
香子の自分勝手な感じがめちゃかわ
色々な戦いが描かれてたけど、
個人的に印象深いのはまひるとのレヴューと
ラストのひかりとのレヴューかな

「また私にお世話させてよ」

まひるちゃんの寂しさは共感できる
そりゃずっと心の支えやった存在が
いきなり離れていったら寂しいよね
みんなの煌めきに惑わされたとしても
まひるちゃんもちゃんと煌めいてたから、
華恋に頼ったりお世話したりとかじゃなくて、
一緒に高め合っていく存在になれて良かった

「まひるちゃんにもあるでしょ
 まひるちゃんのスタァライトが!」

まひるとのレビューの挿入歌の
『恋の魔球』が大大大好き
嫉妬のレビューやのに曲調が可愛くて
明るいのは意外やけど、歌詞はしっかり
まひるちゃんの想いを描いてて深い

ばななちゃん回は衝撃
おおらかで素直な子やと思ってたから
なおのこと大きな衝撃を受けた
スタァへの意志は感じられへんのに
戦いに参加してることやOPの表情は
気になってたけどこの展開は予想外すぎる
思わず1話に一回戻っちゃったもん
ばななちゃん回のラストの微笑みは狂気感じる
あの煌めき、なんて追いかけるものじゃないのに...
ただばななちゃんも他のみんなと同じく
悩んでもがいてただけで純那ちゃんに
抱きしめるシーンはぐっときた
その瞬間、失いたくない、色褪せたくない
出来事とか想い出って確かにあるよね

「アタシ、再生産!」

ペアの勝負も熱くて
2人の勝利が嬉しかったけど、
そこからの悲劇のレヴューと別れの言葉
ひかりは華恋の煌めきを残す選択を取る...

ひかりの過去が明らかになった時に
煌めきを失ったひかりにとって
華恋との約束が全てなのを知ったから
再会の裏に隠された熱い想いに、
華恋とひかりのお互いを想い合う
強い気持ちに胸を熱くさせられる

スタァライトのストーリーに沿って
幽閉されたひかりの悲しみ、
物語の結末の続きを始める華恋の
熱い気持ちに自身の心も熱くなった
復活のシーンからの美しさが格別で、
挿入歌の『スタァライト』も素敵
2人が主役のスタァになれたね

OPは曲も映像もいいし、
寂しさと儚さと美しさとお洒落さを
感じるEDもめっちゃ好き
映像にしても歌詞にしてもほんま作り込まれてる
タイトル的にも曲調的にもエヴァの
『Fly Me To The Moon』と重なるけど、
オマージュ的な感じやったりするんかな

"スタァーライト、
それは星の光に導かれる女神たちの物語
ぶつかり、諍い、すれ違いながらも
結ばれていく絆、だけど、引き離され、
二度と会えなくなってしまう悲しい物語
その8人の物語はどうしようもなく
私たちを虜にする
その8人の歌はどうしようもなく
私たちを駆り立てる
行こう、あの舞台へ、輝くスタァに、2人で"

OP : スタァライト九九組『星のダイアローグ』
ED : スタァライト九九組『Fly Me To The Star』
もこもも

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