このレビューはネタバレを含みます
・宝塚音楽学校的な場所で歌劇を学ぶ女学生たちの青春物語。
・2年生の既に関係性が蓄積された状態から物語が始まるので、百合的な関係の解体・再構成や個人の成長が12話通して丁寧に描かれていて良い。
・物語を発信するメディアを入れ子状にすることで、演劇の表現を最大限生かして表現をいろいろやっていて面白過ぎる。
すごくよい!
自分は劇場版から観て、そのうえでTwitter上の友人に勧められ視聴していますが、アニメから既にすごい!
きっと感動具合は初見で見た映画のほうがすごくて、レビューの異質さ優雅さ、アツさに圧倒された身としては最初に興味を引いてくれた映画は評価したい。しかしそのうえでアニメを観てみると、キャラクター同士に関係性があって、そしてアニメの時間軸より前に培われたカップリングが固定的に存在しているというのはとても刺激的で面白いと思った。
普通、物語は舞台の設定の説明や、関係性の設定の説明から入ると思うんだけれど、前者はナレーションで丁寧に説明されている。対して関係性の設定が、物語が2年生から始まるが故に、既に大きな蓄積がある。説明する必要がなく、泰然自若にしている。学園譚の中では1年生から始まる物語で、過去に因縁があったりキャラクターを規定する何かがあり、エピソードを通じて小出しに他者との交流を通じてそのわだかまりを解いていくという物語を良く観る。
それを物語の中で個別のエピソードとレビューを通じて解体し、再構築していてる。あえて再生産だけ書くのはとても面白いとおもった。個人的にはこれが初めてだったから面白かった。