ちょっと傑作過ぎるでしょう。ボロボロに泣きながら2周した。
そもそもにして、史実のトウカイテイオーのストーリーが出来過ぎている。否、競走馬ロマンを感じてしまうのは所詮人間のエゴに過ぎないのだが、競馬にもまた”物語“が存在するからこそ多くの人が惹きつけられていたのだと気付かせてくれた。93年有馬記念のテイオーコール、YouTubeで見ても鳥肌が立ってしまう。
1期と比べて作画、音楽、シナリオ含め全てのクオリティが大幅に上がっている。特に音楽と演出の結び付きは完璧と言っていいほどで、今後に襲い来る試練を予期させる1話ED、ライスシャワーにクローズアップされた7話限定ED、1話EDとの対比で大団円を迎えた最終話ライブ曲等素晴らしいポイントは幾らでも挙げられるが、何より最高だったのが12話ED。演出としては単なる構図の反転に過ぎないのに、これまでの展開との相乗効果で涙腺を滅茶苦茶に刺激する構成になっている。
それにしても競走馬としてのツインターボ、調べれば調べるほど愛さずにはいられない。ちっさい身体で全速力で大逃げ、そして大半のレースでは燃え尽きてドンケツになってしまう潔い競争スタイル、なにより競走馬に「ツインターボ」と名付ける最高のネーミングセンス。競馬場には「ツインターボ 俺にかまわず 逃げてくれ」という横断幕がかけられていたエピソード含め、全てが最高だった。ツインターボ、俺に構わず生きてくれ。