ペルシャ猫

ひそねとまそたんのペルシャ猫のネタバレレビュー・内容・結末

ひそねとまそたん(2018年製作のアニメ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

やっちまった...!
また課題逃避をしてしまった。

性格に難がある主人公たちが(自衛隊で戦闘機に扮している)ドラゴンのパイロットとして、74年に一度日本で密かに行われる(巨大なドラゴンである)ミタツ様の誘導(神事)を行わなくちゃいけないというストーリー。

ドラゴンのパイロット(以下Dパイ)であるためには、どこか社会的にみて性格上問題がある人たち、つまりは自我が満たされていない/精神的に自立してない人たちでなければならない、という設定自体面白いが、それ故のキャラクターの未熟さが際立って観ていてキツイものがあった。

でも、そういう性格というか、個性が功を奏して、主人公ひそねの”みんな同じように大切だけど、まそたんは格別に大切”っていう、どっちかを捨てずに全部取るみたいな、器用な愛し方ができると思った。ドラゴンを一途に愛さないと乗ることが許されない”白い恋人”のシステムは、自分にとっての大切な人/モノは何かって気付かされるけど、大概の人はその対象が人間であった場合、上手い切り替えができずにパイロットとして挫折してしまう。上のような結論に辿り着くのはひそねしかできず、彼女を主人公たらしめる要素であった。

ジョアおばさんの声を朴さんが担当していた時点でタダものじゃないことは気付いてたけど、まさか前回のミタツ様誘導時のDパイだったとは笑 何歳だよ笑
全然関係ないけど、このアニメの絵柄とか全体的に可愛らしいけど、ジョアおばさんだけ、いかにもボンズ作品!って顔してる笑 個人的に好きな、同じくボンズ作品であるエウレカセブンに出てきそうな顔してるなぁって観る度に思ってた。エウレカも今回のもそうだけど、戦闘機がただの機械じゃなくて、生き物/感情のあるモノとして描かれているのが好き。そのことで新たなドラマが生まれると思うし、双方のコミュニケーションによってキャラの成長が観れるのは嬉しいことだ。

今回も評価は甘々だけど、気を紛らわす、という点においては十分に役割を果たしてくれたので、この評価でいきやす。