オールタイムベストアニメを選ぶ時には必ずこの作品の姿がちらつく。まあとにかく涙腺の破壊という点に於いてはこの作品の右に出る者はいない。青春を得る為。行方不明になった母親を探す為。高校中退の身で大学に行く為。真の友情を見出す為。それぞれの理由を抱えて南極という「ここではないどこか」へ旅立つ少女たち。彼女たちの旅路を、光が眩しく輝く作画とギャグ満載の語り口で描いたかと思いきや、「人間舐めんな」というテーマを真正面から火の玉ストレートでぶつけるシリアスな展開を頻繁に挟み込むお陰で、全編号泣しっぱなし。特に凄いのはめぐっちゃんが反則技を繰り出す5話と、全ての真相が明らかになる11話。そして大団円の12話。このアニメを観てしまうと、本当に自分という存在が如何に人生を空虚に、努力せずに無駄にしているかを考えさせられる。義務教育のカリキュラムに入れるべき作品。
