このレビューはネタバレを含みます
ココペリという怪しい男に促され、軽い気持ちで敵を倒すロボット″ジアース″の被験者となった中学一年生の少年少女14人(15人)の地球を守る数奇な運命描く1話2話完結型のsfアニメ。
亡くなっては次の人の回想が始まってその繰り返し、永遠に救いがない。
ただ、みんなの犠牲を持って走り続けるしかない…
戦うしかないんだ…
ロボットは人の生命力で動くことから一度乗ると死んでしまうという条件下の中で、地球を守るという大きな問題に立ち向かう小さくて不安定な心をもった少年少女の感情の機微を背景と共に緻密に描ききっていました。
若いながらに想うことはあって、様々な想いが錯綜する中で想いとは裏腹な残酷な現実などの葛藤を交えつつ、迫り来る最期にあくせくする中で色々な人間模様を描写しており、若者が思う″社会や大人に対する卑屈さ″みたいな所が投影されている。
1クール目の不気味で陰鬱した雰囲気と1話2話で完結していくテンポ感の良さを買っていたのですが、2クール目になってからはジアースについて解明しようとする過程に陰謀が絡んできたり、別次元の地球が絡んできてテンポ感が失われて1クール目よりも面白味に欠けるような気がしました。
ただ、いい話もちゃんとあったので思っていたより悪くはなかった印象です。
鬱アニメなのかもしれないですけど、何かに向かって想い、振り絞って輝く最期の煌めきは鬱アニメとして片付けるにはもったいない気がしました。
opがすごく良かった。
ネットで見かけたんですけどアンインストールって言った回数は15回みたいです。
ぼくらのこの夏のことは私達の心の中、思い出の中に生きているんだ