千葉雅也『勉強の哲学』では、他者同士の関係における暗黙の了解のようなものを「環境のコード」と呼んでいる。そしていかにこのコードを俯瞰し、「アイロニー」と「ユーモア」によってコードを乗り越えていくかが記されている。
私は新しいアニメを見始めるとき、いつもアニメのコードに戸惑う。そして、コードを受容できなければ挫折してしまうわけだが、「WORKING!!」はコードに「ノれる」ようになってからがとても面白かった。「こんな職場ならアルバイトしてみたい」と思えるようになったのは、ワグナリアで働く人々の群像劇に溶け込めるようになった証であろう。