WOODY

とある魔術の禁書目録IIIのWOODYのレビュー・感想・評価

とある魔術の禁書目録III(2018年製作のアニメ)
3.3
何だか見ていて悲しくなってしまった。

電撃文庫ではSAOと双璧をなす看板作品だと思ってたけど、もうそうでも無いのかな?
予算の付き方が全く違うよね。

「アニメでファン層を拡大」ではなく「原作ファンへのサービス」みたいな作品だった。
何方かのレビューにも書いてあったけど、まさに「ダイジェスト」。
旧約の最後までを26話に無理やり詰め込んだせいで説明・描写不足が酷い。
自分は見進めながらwikiで知識・展開を補足してたからギリ分かったけど、アニメだけ見てる人は置いてけぼりだったと思う。
1期2期はそれぞれ原作6〜7冊分を2クールで放送。
3期は原作9冊分を2クールで放送。
つまり単純計算で1.5倍の量を同じ話数で描いた事になる。
最低でも1.5倍、丁寧に描くなら2倍の尺が欲しかった。
テーマ・世界観・設定が凄く好きなだけに、残念というかもったいないというか。
まぁ複雑なのは間違い無いから、アニメで表現するのがそもそも難しいってのもあるとは思うけど。

作画レベルも2008年放送の1期以下。
16話からやや改善、18か19話からは見られるレベル。
24話〜26話(最終話)が一番安定していたけど、それでも部分的には崩れていた。
(全体を通して、アクセラレータを描く時は作画に気合いが入る傾向にあった気がする)

尺を充分に取るか、作画でしっかり惹き込むか、どちらかが出来ていればもう少し違ったと思うんだけどなぁ…。

P.S.
Filmarks上の23話のタイトルが「ヒューズ・カタギリ」になってて草。
WOODY

WOODY