このレビューはネタバレを含みます
“Life is Beautiful.”
「天元突破グレンラガン」「キルラキル」のTRIGGER(トリガー)と、「冴えない彼女の育てかた」シリーズのA-1 Pictures、制作中に新設されたCloverWorks(「ワンダーエッグ・プライオリティ」「約束のネバーランド」)がタッグを組んだオリジナルロボットTVアニメーション。
マグマ燃料という次世代のエネルギーの採掘で地殻変動・環境破壊が加速したいつかの世界。人類の平和を脅かす、謎の生物・巨竜の出現、男女二人乗りによって駆動するフランクス(巨大兵器の総称)、フランクスに乗るためだけに生まれたパイロット“パラサイト”。
パラサイトとしての価値を見失った少年と、謎めいた少女との出会いによってドラマは幕を開ける―――。
去年もNetflixで全話を完走したというのに、今年度も再視聴を決めたぐらいのこの作品は、ロボットもののカタルシス、思春期の少年少女、宇宙規模まで拡大していく未来を懸けた戦いと、とにかく一つのアニメの中にギッシリ詰まった中身が特徴。
キャラクターの心をズタズタに裂くような展開など、軽い気持ちでの拝見はあまりお薦め出来ませんが、どう生きるかを考える、自分の力で道を開き、未来のために戦って、そして生きて戻ること……真摯でいて、ディープなドラマが激しいロボットアクション内で、カタルシスの嵐の中で濃密に描かれる。そのパワーはハッキリ言って、乱高下が激しいですwジェットコースター的とも、言えなくはないかもです。
ですがそれが荒唐無稽でないのが恐れ入りました。特に第2クールからはこうだって思ったことは、実際はそうじゃなくって、真の敵は巨竜じゃなくて、宇宙に潜んでいたって展開。あれほどの超展開を破綻せずに描き切るって、監督とか脚本家はアタマ絶対おかしいですよ(誉めてます)!
メインキャラクターの一人が、その身体に命を宿し、出産し、生まれたばかりの命を育てる展開など(これも第2クール内で)、ロボットだけにとどまらないドラマも待っているんです。そこも非常にパワフルで、感動的でさえあって、一方で過酷な試練も待っていて辛かった……見ていて考えさせられることが、何回もありましたし……。
勿論ロボットアクション面も、まるで抜かりがなかったです。TRIGGER らしい縦横無尽な跳躍ぶりがカッコいいし、ロボットなのに人間みたいに表情豊かなフランクス。別の機体と異なる意図を感じさせるデザインと、それ自体が伏線としての機能性も果たしてたりと、要するに不思議でいて油断ならなくて魅力的!多分こういうロボットがTRIGGER流、なんでしょうね✨
じゃなきゃ「真・アパス」なんて、中々思いつきませんよ(初見の時はホントビビった)wあんなの見たこと無いですよ!w
橘麻美さんのサントラも耳に残るクオリティーだし、EDの「トリカゴ」なんかオールタイムベスト級。ED映像と相まって、もはやあれはアートですよ✨
ていうか、このアニメ、力説してもまだ足りない!
詰め込まれたドラマとバトルで、パンプアップしてるみたいで!w
これもまた二度目で化ける系の作品でしたね。
熾烈なドラマや別れもあって、何度も心を抉って来るけど、乗り越えた先の景色の美しさは凄まじい!
世界で当時話題騒然だったことも嬉しいし(大きな理由はイチゴにあるが)、また来年、見るんじゃないかと、書いてて頭によぎりましたw
そんぐらいに大好きです!
ダリフラが大好きです!
上手く伝えられたかな?
気になった方、是非一度!