ゆず

呪術廻戦 第1期のゆずのレビュー・感想・評価

呪術廻戦 第1期(2020年製作のアニメ)
3.6
戦闘時のアクロバティックな動きをダイナミックなカメラワーク等々で見せる作画はとてもとても良かった。
けれどストーリーテリングについては雑というか微妙で、最後までお話にノレなかった。「鬼滅の次は呪術廻戦だ」には売る側の願望が多分に反映されているし、バカ売れしたからといってバカ面白いとは限らないことを私は知っている。

主人公が徐々に成長したり、少しずつ核心に近づいたりしていくプロセスみたいなものをまったく考慮せずに「いきなり」描いている感じだ。
たとえば主人公は第1話からいきなり凄い体術を披露するがその理由が特にない。呪術高専に入った後も、修行らしい修行をしていない。ジャンプ作品の「友情・努力・勝利」の三要素のうち「努力」が抜けてる。映画見てるだけで強くなれたらフィルマークスのユーザーみんな一級術師でしょ。(それともまさか「映画で人生を学んだ」とかいい気になってる我々を揶揄してるのか笑)
いきなり<黒閃>の話が出てきていきなり黒閃キメてるのもいきなり過ぎる。事前のフリがまったくないので、なんで五条センセイ教えてくれなかったの…ってなる。
加えて他作品へのオマージュ(あるいはパクリ)を臆面もなく連発してくる芸風。なんだか作者の好きなものと描きたいシーンだけで構成されてるようなそんな印象を受けた。

作品そのものが五条悟くらいチョーシ乗ってる感じがすごくする。
ゆず

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