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呪術廻戦 第2期 懐玉・玉折/渋谷事変のhirokiのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

五条悟と夏油傑の過去が明かされる「懐玉・玉折」編。呪詛師・呪霊サイドと呪術師サイドの大規模な戦いである「渋谷事変」編の2編からまとめられた第2期。

戦いのスケールや描写の残酷さが第1期と比べてもかなり上がっており、物語としても佳境に入り始めていることを感じさせられた。特に主要キャラの死は、個人的にも大きなショックを受けた。

また、話自体がだいぶ難解になってきて、全て理解した上で追えていたかと問われると、多分理解度は50%くらいかなと感じるくらいだった。おそらく今は伏線を散りばめている段階で、後々回収されていくんだろうと思うが、理解できないことがあるまま進むのが嫌いなので少しストレスはかかった。呪術廻戦という作品自体に出てくる単語や人物の名前も難しいものが多いので、少し簡単にして欲しいなと思った。

第2期を通して感じたのは、罪の意識と後悔は誰のことも救わないのではないかということ。虎杖の体の中には、呪術界最強の悪である宿儺がいて、自分の体を使ってたくさんの人が殺されてしまい、仲間も救えず、自分には生きている価値がないと嘆くシーンがあったが、その時に東堂が「生きている者がいる限り、死んだ仲間たちも負けることはないし、仲間に託されたことが何なのか答えが出るまで決して足を止めるな」というようなセリフを虎杖に説いた。この場面がすごく心に残っていて、私も普段過去を悔やむことがあるけど、そこで立ち止まることは誰のことも救わないのだと思う。自分を省みることは必要だけれど、そこから学んで立ち止まらずに進み続けることが、結局は罪を償うことにもなるのだと感じた。

内容的にも満足度が高く、キリのいいところで終わったので、また第3期を楽しみに待ちたいと思う。
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