人気漫画の人気エピソードがメインのシーズン2。
五条先生がなぜ先生となったか、なぜ同級生の夏油と袂を分かったのか、が前半。
後半は渋谷を舞台に呪い呪われの激戦が展開される。
まあ説明不要でしたね…
放送当時も言われていたが作画が凄すぎてスタッフの過労死を心配するレベル。
このアニメを見て改めて思ったが、円安となった日本、さまざまな産業が斜陽の一途を辿っている日本にとってアニメコンテンツは強力な自己の資本だと思うので今のうちにアニメーターは高級取りにして上質なコンテンツを作れるようにした方がいいと思う。
お金をかけて人を増やし、福利厚生を手厚くしてさらに人を増やし、そこから上質なアニメを制作し、それがまたお金を生む。そういうフローを作らないとマジでジャパニメーションは死んでしまうと思う。
上質なスキルを持つ資本が海外に流れてしまっている今が肝心だと思うんだけどなぁ…
心配はそこらへんにしておいてアニメのレビューとしては声優の演技が素晴らしい。
特に人気キャラ七海を演じた津田さんと、畳み掛けるように精神が追いやられて崩壊寸前にまで至った主人公虎杖を演じた榎木さん、そして彼を追い詰めた真人を演じた島崎さん。どれも素晴らしかった…
演出も光っておりヘイトを溜めた敵キャラに一矢報いる七海や、最強最悪の宿儺が最強の式神と戦う頂上決戦のアニメ独自の盛り込み。まあちょっと過剰な面もあったけど…
特筆すべきは虎杖vsお兄ちゃん脹相。
この1話は放送ギリギリの納期だったらしくそれに相応しいエピソード。限られた空間での戦いということで日本のアニメ制作ではあり得ないプリヴィズで制作。虎杖の主観視点とか凄まじい演出でライティングも芸術的と言っていい。
しかし現場は修羅場だったようで…マジで人を増やせ!お金をかけろ!時間をくれ!(またこの話)笑
とにかく贅沢なシーズンだったかと。主題歌も紅白出場したし話に事欠かない作品だったのは間違いない。
問題なのはこの漫画自体で、今後のエピソードはどんどんシリアスになっていき視聴者の情緒を揺らすどころか引き裂いていくので、初見の方々の精神が心配されること…マジで地獄は始まったばかりなんですよ…