このレビューはネタバレを含みます
1期の呪術は「普通に面白いアニメだな」という具合で深くは刺さらず、映画の0でハマった勢だったが、今回は毎週前のめりになり、深夜にリアタイまでするほどになってしまった。
前半の五条さん×夏油さんの過去回を見ると、1期の五条先生・0の夏油さんの言葉の重みが変わってくる。あれほど「くたばれ」と思っていた真人も“人間”から生まれたがゆえにああいった描き方をされていたのか、と納得のいくサルの所業。
無常に殺された理子ちゃんの衝撃を皮切りに、渋谷事変に入ると容赦なく消される主要キャラ。友人から聞いたり、噂が耳に入ってわかってはいたものの、1期の推しだった花御の消滅を嘆く暇もないほどの無慈悲なダメージの連鎖。
加えて伏線回収や情報量も多く、後半はもはや新シリーズの序章といった感じ。そのぶん説明台詞も多かったが、アクションと感情に訴えるストーリー構成が巧妙で、加えて声優陣の演技も相まって幾度も号泣し、感想を書くとなると1キャラ何行かかるかわからないので、割愛せざるを得ない。語り合えるオタク仲間がいてくれてよかったと心底思う。
とりあえず、真人と重面が消えた今、ホルマリンに殺意が向かう。トータルで推しが硝子ちゃんになる。熱量が強い作品ほど語彙が消失するオタクのジレンマを感じている。
アニメ以降の原作に手をつけようか、アニメ化まで待つか、歯噛みしながら永遠悩む地獄にいます。