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呪術廻戦 第2期 懐玉・玉折/渋谷事変のよるのレビュー・感想・評価

4.8
2023年の夏〜冬を一緒に駆け抜けてくれたかけがえのない2期だった。一瞬で過ぎ去ったきらきらした青春の懐玉・玉折、悪夢の中にいるような絶望感を募らせていくしかなかった渋谷事変。画も言葉も、原作の行間の埋め方が素晴らしかった。

懐玉・玉折。高専五条と夏油の顛末は、まるですれ違う男女のようで、妙に共感できてしまって辛かった。お互いを大切に想っているのは確かだからこそ、結末が切ない。これを劇場版0の後に放送する製作陣の鬼畜さ。中村悠一の芝居が本当に最高でした。沼でしかない。呪術は各編でテーマががらりと変わるのが面白いなあ。

渋谷事変。榎木くんの芝居が好きだなと何回も思った。本当に彼が可哀想になるくらい、リアルな声だった。
腸相の浪川さん、本当に良い配役。浪川さんのいじられキャラ、愛されキャラな面が、腸相の愛されキャラな面ととても食い合わせが良くて、お互いのかっこよさと天然おもしろな面を引き立て合っていて、とっても幸福な巡り合わせだと思った。腸相をそつなくこなせる声優はたくさんいるだろうけれど「お兄ちゃんだぞ」と言ったときに多くの人を笑顔にできるのは、やはり浪川さんなのだと思う。こんな配役に巡り会えたら、声優冥利に尽きるんだろうなと、勝手に想像したりした。
乙骨憂太は沼すぎる。早く続きみたい。


眩しい「青のすみか」切ない「燈」、残酷な「SPECIALZ」物悲しい「more than words」、すべてがこの半年を物語る大切な主題歌。

King Gnuファンとしても、この大事な時期に、このビッグタイトルで最高の主題歌を世界に轟かせられたことが本当にうれしい。白日、飛行艇に次ぐKing Gnuの代名詞になったと思う。

使い所もすごくて、絶望感をこれでもかと植え付けてくる悪趣味な使い方をしてくれてて最高だった。Gnuファン、呪術ファンの両面から最高で、変な汗をかきました。やっぱりKing Gnuとはどこまでも呪霊側であり真人側なのだと。

死滅回遊からまたガラッと作品の雰囲気が変わっていくので、それをアニメーションとしてどう描いてくれるのか、楽しみで仕方ない。

乙骨くん活躍するし、またいつかKing Gnu主題歌やってくれないかなあ。
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