このレビューはネタバレを含みます
劇場版とばして2期見てたという失態をおかしたのと、原作未読なので理解不足な点は多々あるかと思いますが…
シリーズ構成があまりに上手くできているが故に、心のえぐり方もすごかった…
五条悟の学生時代を描いた【懐玉/玉折】は、ここまでの20話とここからの20話を繋げていく要として完璧な物語だった。最強の呪術師と呼ばれる人の、大切な友人と過ごした大切な煌めかしい瞬間から、その人の信条が揺らいで道を外す瞬間までが描かれてて、見応えがあった。体感10話分くらいの満足感。
【渋谷事変】は、呪術師たちがそれぞれ決死の覚悟を持って闘わなければならないことを、悠仁と同様こちらまでヒリヒリと感じさせてきた。主人公への負荷のかけ方すごい。だからやっぱり悠仁をあれほどまでに眩しい主人公にしたのは意味があったよね。あれだけの眩しさと正しさを持った彼が、理不尽に目の前で何人もの大切な人を失い、壊れてしまうんじゃないかと思った。もう諦めたっていいのに…とこっちが思ってしまうくらいに苦しそうだった。
ただ、ここまで全員が追い込まれた状況にするにはやっぱり五条悟の封印が必要だったわけで、構成えぐ…に辿り着く。渋谷駅という限られた複雑に構成された場所を選んだのもすごいよね…
後半になればなるほど、心が揺さぶられて疲れました…。(褒めてる)でもずっと、この物語は一貫して呪術師としての生き方が問われてるんだろうなあと。そしてやっぱり私は、自分に嘘をつかない、大好きな人を大好きと言えて自分を強くもてる野薔薇ちゃんが大好きです。
寝不足になりながら一気見したかいがありました、劇場版みる!タイトルバックも良かった!