2023年の年末からこの呪術廻戦を見始めました。
比較対象がまったく違いますが、ハウスオブザドラゴンよりもグロかったw。いやエグかったと言うべきか。しかもクリストファーノーランのTENET/テネットよりもはるかに難解な世界観で、久々にアキレスと亀だとか収束する無限級数について書店に行って数学の本を立ち読みしたり、YouTubeで検索したりしました。
シーズン2はよりエグみが増して、こんなの若い人見てるの?コンビニに行ったらたくさんグッズやらコラボ商品置いてあったりするけど、マジで?グチャグチャ人死ぬじゃないの、なんて思ったりしました。
不条理を飲み込む。呪いとして、指としてそれを飲み込み受け入れる。
作者の芥見下々という名前からして示唆すべきところがあるし、東北出身ということで震災を経験した事もそれぞれのキャラクターの一言一言に感じるし、重みを感じます。
物がない地方/あるいは田舎から.東京という物が溢れた世界で、些末に消費できる幸福と違和感、底から起きる絶望が呪いとなって具現化されてるような宿儺の存在、非常に興味深くそしてずっと惹きつけられたままシーズン2を見終わりました。
末法思想がストーリーの土台となっている鬼滅の刃、詳しくはレビューを見てもらいたいのですが、ロックのアプローチと声をすくいあげたチェンソーマン、そしてこの呪術廻戦が同時期に連載されたという事実が偶然とは思えない一方で、世界中で人気だというのはとても嬉しく思ったりもします。
まぁとにかくセンスが良いですね。作者はFKAツイッグスがとても好きなのでしょう、そういうところも好感が持てる。
シーズン2の羊文学のエンディング曲とスナップ写真を撮っている映像がとても好きです。シーズン3も楽しみです。