琥山一茶

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。の琥山一茶のレビュー・感想・評価

4.2
コロナによる休校期間中に興味を持ち、作品を通じて秩父が大好きになった。

本作が醸し出す雰囲気が切ない。
どんな場面においても、お盆に感じるようなどこか切ない空気感を漂わせており、じんたんの前では喜怒哀楽様々な表情を見せるめんまも、もうこの世にはいないのだという事実が余計に苦しく感じた。

また、実際に秩父へ足を運んでみると、キャラクター達が脇道から出てくるのではないかと感じるほど風景や町の雰囲気が忠実で、ここまで「秩父」をアニメへと落とし込んだ劇伴や演出力の高さに驚かされた。

先日、龍勢祭に行ってきた。
あの花にも登場する秩父の伝統的なお祭りであり、様々な流派の職人が作り上げたロケット(龍勢)を独特な口上とともに打ち上げていく。昨年から2度目の参加であったが、「あの花龍勢」は今年も多くの注目を集め、今なお愛される作品であると肌で感じることができた。

惜しくも成功とはならなかったので、来年も、足を運ばねば。
琥山一茶

琥山一茶