S1の退屈なモブヒューマンとの対決は無くなり、本筋を進めてくれたのは好印象。ただ笑い男の幼さやクゼのような牽引者を彷彿とさせるシマムラタカシ、米帝と難民を絡めた対立構図などは前作の既視感が強く、サイドや世界観の描き方が甘いため薄味となっている。シンギュラリティに挑戦した作品としては興味深く、最終話が一番面白かった。二重思考のくだりはもっと掘っても広がりそうだっただけに惜しい。
前シーズンに比べてCGやアクションは多少良くはなっているものの、同時期のNetflixのオリジナルアニメである『ARCANE』や『ラブ、デス&ロボット』に比べてもグラフィックの弱さが浮き彫りになる。あと、ラストの少佐は好みのシーンだけど、寅さんみたいになってきた…。