もやし

UN-GOのもやしのレビュー・感想・評価

UN-GO(2011年製作のアニメ)
5.0
なんかようわからんけどかなり良かった。
全体像が見えない面白さが良いよね。
あと論理的ではないのに難解っていう奥深さ。



設定は何とも説明しづらいけど、日本の自衛隊が活躍したため日本が攻撃されて戦争みたいになってIT的な技術のおかげで何とか戦闘状態は終わった近未来って感じ。

暗い過去のある探偵と相手の心の真実の声を一度だけ聞くことができるギアス的能力を持つ妖怪人間のコンビと、日本のITを一挙に掌握してる超有名人の天才とその娘と、登場人物がどんどん増えてく感じ。

話に法則性がないのが良いよね。
一見ただ事件解決してくだけなのにどんどん話は深く進んでいく。登場人物が増える度に話の魅力度も上がっていく。


日本の情報を一手に引き受けるなんて設定、絶対世界のタブーも知ってるに決まってるし、犯罪紛いのことも絶対やってるだろうと思うんだけど、そこが決して暴けないというグレーな感じ、とても好きです。


どんなすごい人間であろうと、一人の人間の価値観というものが如何に一面的なものなのかというこれも同じくグレーというか、全体と個人をそれぞれ個別に深めるべきだという世界観は素敵。

肝心なメイン登場人物の真実の心の声が聞けないというのも良いし。



これとは別のタイミングで制作されたエピソード0も見るとこの作品への理解度が段違いに上がるのでオススメです。
もやし

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