このレビューはネタバレを含みます
一日で全部観た^_^☔️ヘビメタ系OP
奇抜な髪型と、狭い村の登場人物多過ぎて人名全然覚えられないのに気づいたら死んでるけど誰だっけこれ、てことにだけ困った
外部の存在しない、死に包囲された共同体の象徴として村を主軸に罪と罰、善悪や秩序維持、生きるための殺人に対する赦しとその正当性についてとか諸々内容濃いめでちょー良かったぁぁ
ドストエフスキーの『罪と罰』
遠藤周作の『沈黙』
古典『カラマーゾフの兄弟』
前もってもっと知っておけばより楽しんで再視聴出来そう(;;)知識足らず
外場村vs屍鬼という構造は村における共同体の脆弱性あってこそ成り立つもので、
屍鬼は外場村に内在(元々人間だから)
人狼は屍鬼に内在(屍鬼に噛まれないと人狼になれない)、且つ外場村という共同体と屍鬼という共同体の中間の存在→陽の下でも生存な可能な超越的存在
であるから故どちらの共同体にも味方する人間がいて第三者的立場と成りうる、カラマーゾフの兄弟での大審問官の役割
だからこそ沙子という存在の存亡や村人と屍鬼双方による大量虐殺、に唯一赦しを与えられる立場≒イエス・キリストという意味で沙子は静信に対して「神に見放された者」だと救済を求めたセリフのロジックに感動😭凄
外場村にとっての神は善悪の判断を下す象徴として人々を救い、共同体にまとめた敏夫
沙子にとっての神は赦しを与えた静信
屍鬼にとっての神は生存する術を教授した辰巳
屍鬼というアニメそのものにとっての神は物語を進めた夏野
となり、最終的に皆全て第三者的立場として各々の善悪の判断を司る役割を果たしたとこにわー!!てなった
静信が書いた小説『屍鬼』内での兄と弟の対立構造がこのアニメ『屍鬼』内での静信の善悪判断における葛藤の隠喩で、善人格の弟を悪人格の兄が殺す→実際殺したのは己自身であった、という意味合いを込めて自殺未遂に至ったという描写にプロットしたのか、?
共同体に属していたのにも関わらずそれらが排除しようとする“異端”と成り代わる
外部を目指し村から出ようとする恵、内部である村を裏切った静信は遺血話から最蒐話まで死または絶望的な逃亡や孤独が待つ救済の無い巧みなバットエンドに収束
なんか毎回タイトル独特な漢字使うじゃんとか思って調べたらアカネ草には、死人の血がしみた地面から生える草という言い伝えがあってそのアカネ草を意味する漢字が「蒐」らしくて血祭り🪓‼️バットエンドの最蒐話です!て小ネタ挟まれててすごー!こまかい!!感想もダラダラこまかい!はぁ