ゆず

フラクタルのゆずのレビュー・感想・評価

フラクタル(2011年製作のアニメ)
2.5
「空から女の子が降ってくるアニメは名作」という法則に"一石を投じてしまった"作品。
人類がユートピアを築いた世界で、機械いじりが趣味の少年と世界の命運を背負う少女が出会う、SFアドベンチャー。

世界観はジブリとナディアと世界名作劇場を足して割ったような雰囲気なのだが、突然陰惨な出来事が起きたりとか、終盤もかなりの絶望を味わえるので、少年少女のワクワク冒険物語と思って見始めると酷い目に遭う。
絶望に満ちた話だと知った上で見てもなお人物の行動原理に共感できなかったりとかする。監督自身が「ディスコミュニケーションの羅列」と言っているとおり。そして作品と鑑賞者の間にもコミュニケーションが成立していないように思える。最後には、結局「フラクタル」って何なの?…となること必至。

数少ない評価できる点は、オープニングで流れるAZUMA HITOMIの「ハリネズミ」と、万華鏡のような映像。
あと「ネッサ」の可愛らしさが癒やしになるが、キービジュアルと髪の色が全然違うのも「ディスコミュニケーション」か?…と思ってしまう。
ゆず

ゆず