このアニメを見終わると地獄や墓場、幽霊や妖怪を恐れなくなる。現実の方がよっぽど辛く悲惨、人間の方が怖く醜いと理解できるから。
そんな中人間にも幽霊相手にも上手く立ち回って飄々と生きていくねずみ男が魅力的で憧れる。欲深くても馬鹿馬鹿しい見栄やプライドにはこだわらない、どうでもいいことにこだわっても疲れて腹が減るだけと教えてくれた。
あまりにも情けない主人公の鬼太郎は仕事に恋に喧嘩に何をやっても上手くいかない、それでもケケケッと不気味に笑いまた小賢しく人間の法や倫理観に囚われず自由に生きていく。
この2人と同じように生きていけたらどんなに楽なんだろう…生きているうちは叶わない願いなんだろうが、、
小さいことで悩んだりくだらない欲に溺れそうになった時この作品を思い出せば少しは楽になれそう、それだけでも見た価値は充分にあった。いつか原作を読み込んでみたい