もこもも

天元突破グレンラガンのもこもものレビュー・感想・評価

天元突破グレンラガン(2007年製作のアニメ)
4.8
"天を突き破るほどの超弩級な熱量と感動と勇気に魂が震える永遠の傑作アニメ"

漢の教科書であり、
後世に残したい名作であり、
心が奮い立つ激アツの殿堂作品
理屈なんかじゃない...
画面から突き抜けてくる圧倒的な熱が
心も体も魂さえも燃え上がらせてくれた...!!!
熱血王道ストーリー、感動的な名場面、
ロボットによる迫力満点の戦闘シーン
いつまでも色褪せない神アニメ

「俺のドリルは天を突くドリルだ!!!」

1人1人のキャラクターが輝いていて
敵、味方はあれど悪は存在せず
それぞれの信じる正義があるだけ
1人1人の成長もしっかり描かれていて
ぶつかる事も沢山あるけど最後は一つになる

面白さも熱さも感動も
ほんま加速度的に上がっていく
正直序盤の3話くらいを観た感想は
面白いけど期待以下やと思ってて
でも困難に困難が続く険しい状況を
バカで無茶で王道な展開で突破する姿を観ると
胸が最高に熱くなってこれが最高やって感じる
なんでこんなにも胸が熱くなるんやろ
展開も演出も声優も曲も全てが熱い

「俺たちは1分前の俺たちよりも進化する
 1回転進めばほんの少しだが前に進む
 それがドリルなんだよ」

正義とは、悪とは、
友情とは、恋とは、
無謀とは、無茶とは、
自由や政治の難しさも考えさせられて
ストーリーもしっかり深みがあった
明日は自分自身で決めることも、
自分の人生は自分が選んできた道であることも、
男にはどれだけの絶望を前にしても
諦めてはいけない時があることも、
このアニメを観て心に深く刻んだ

『空色デイズ』はグレンラガンの全て
1番最初に聞いた時から好きやったのに
話が進むごとにより好きが増していって
終盤はOP観るだけで泣きそうになってた
しょこたんの歌声も最高やし
作詞はmeg rockさんが担当してて
もう...素晴らしいとしか言いようがない
後半から2番の歌詞になってて
その歌詞もまた胸に刺さるし
映像も歌詞にあってて魅入ってしまう
これからもこの胸に残り続ける名曲
挿入歌の『happily ever after』も
EDの2曲もほんまにいい曲やった
特に後半のEDはメロディーも歌詞も映像も熱い

「俺が信じるお前でもない
 お前が信じる俺でもない
 お前が信じる、お前を信じろ!」

・シモン
「俺は俺だ、穴掘りシモンだ」
1番最初はうじうじしてて好きじゃないくらいやったのに沢山の出会いと別れと戦いを通じて愛する女を、地球を、宇宙さえも守り抜く最高にかっこいい男に成長したね
地球も宇宙も守ったのに、
それでも大きなカミナの背中
そこがすっげえリアルで良かった
アニキの死を乗り越えたテッペリン攻略も
シモンの覚悟とか成長を感じたけど、
自信も覚悟も不屈の心も持つ7年後の姿は
沢山のシーンでアニキと重なって、
終盤なんかアニキも超えるかっこよさやった
・カミナ
「無理を通して道理を蹴っ飛ばすんだよ」
シモンにとっても俺にとっても
永遠のアニキであり最高の漢
8話までしか登場していたとは思えない
圧倒的な存在感とかっこよさ
かっこいい言動とか勇気ある行動がまず目につくけど、そこだけじゃなくて物の本質や考え方とか人の気持ちを動かす芯に迫った言葉とか人を率いていく力とかそう言う部分までもがかっこいいから男としてここまで憧れる存在になる
最初のシモンはアニキに支えられて引っ張られてるだけに映っていたのにカミナだけはシモンの存在の大きさと可能性を分かってて、自分の無茶に中身を与えてくれた最高の相棒として最期まで隣に立っていたことが胸を震せる
・ニア
「シモンがアニキを信じたように
 私もシモンを信じます」
ヨーコという圧倒的なヒロインがいたのに
一瞬で自分の心に入ってきて大好きになった
世間知らずで言動も行動も可愛いのに
大切なことはしっかり分かっていて
どんなことがあってもシモンを信じる
シモンとニアがずっと一緒にいれたら...
そんな想い、願いをまだ拭いきれていない
・その他
ヨーコもヴィラルもキタンも
ロシウもリーロンもロージェノムも
レイテもギミーもダリーも他のキャラも
ほんまにみんなみんなかっこいい
ヴィラルが特に大好きかな

【第一部・立志編】

「お前のドリルは
 天と地と明日を貫くドリルじゃねぇか
 こんな所でなにもたもたしてやがる」

地上に飛び出し獣人たちとの戦いを決意する
グレンとラガンのそれぞれのかっこよさがあんまりやったからグレンラガンに合体したシーンのあまりのかっこよさに鳥肌が立ちまくったことを鮮明に覚えている
友情、絆、信じる心の強さに胸が震えたし
仲間が増えていく様子はシンプルに熱かった

「目ぇ醒めたか?
 お前が迷ったらおれがかならず殴りに来る
 だから安心しろ、お前のそばには俺がいる!
 お前を信じろ!俺が信じるお前を信じろ!」

8話があまりに熱すぎたし感動した
兄貴の存在がどれほど大きいのか
それを痛いほど思い知らされた...

「無茶で無謀と笑われようと
 義理が支えの喧嘩道
 壁があったら殴って壊す
 道がなければこの手で作る
 心のマグマが炎と燃える
 超絶合体グレンラガン
 俺たちを誰だとおもっていやがる」

カミナの敗北、そして死の危機
カミナの死に絶望したし
全てが終わったように感じたから
復活にどれだけ喜んだか...
その後の合体にどれだけ興奮したか...
それやのにアニキ...アニキ...
嘘やって言ってくれよ...
これからもシモンを支えてあげてよ...
グレン団の団長として引っ張っていってよ...
あまりの悲しみに深く深く絶望した

「あばよ、ダチ公」

【第二部・風雲編】

「兄貴は死んだ もういない
 だけど俺の背中にこの胸に
 一つになって生き続ける」

9話以降を観ていてもカミナを失った悲しみを
シモンと同様になかなか乗り越えられなかった
だからこそ絶望するシモンは観てられなかった
シモンに意気地なさも感じたけど
それ以上に辛いなぁって...
だからこの復活のシーンがどれだけ熱かったか
アニキの思い出と一緒に涙を振り払う演出が...
こんなん感動するに決まってるやん
魂が燃え尽きるほどに熱くさせられた

その後は四天王との戦いが激しさを増して
アディーネとの海中戦もなかなかに熱かったし
シトマンドラ戦の飛行戦闘もカッコよかった

「私カミナが好きだったんだよ、知ってた?」
「うん、知ってたよ」
ここのヨーコとシモンの会話シーン
それぞれの心境の変化を感じれて
印象に残ってるお気に入りのシーン

王都・テッペリンの大決戦
しょこたんの『happily ever after』
ミアと螺旋王のところへ向かって
螺旋王を前にしたシーンの挿入歌で
曲も展開も映像もめちゃめちゃ熱い
大グレン団とグレンラガンの総力戦で
「俺たちはまだ戦える」ってかつて
カミナがシモンにいったセリフをロシュウに言う
シモンの成長とかっこよさを感じれた

「兄貴が信じた俺は、俺が信じる俺は
 お前なんかに絶対負けねぇんだよ」

螺旋王との戦いが最高に激アツ
ロージェノムとの最終局面が
さすがに熱すぎる、カッコよすぎる
グレンラガンの帰還シーンもエグい
ここでOP流れるんかよ、最高やん

16話の総集編
カミナを改めて観れて嬉しい
やっぱカミナはかっこよすぎるわぁ
『happily ever after』がEDなのもいいね
15話でラスボスとの戦いが終わったけど、
ここから宇宙の運命をかけた戦いが始まる

【第三部・怒涛編】

「これが俺が戦ってきた結果か...」

ロージェノムを倒した後の7年後世界
ただ敵を倒す単純なことじゃなくて
政治としてやっていくのは難しさを感じた
こんな世界を作りたかったのかと
こんな世界になってしまったのかと
ロシュの言うことも一理あるけど冷たくて
シモンを悪にすること、死刑にすることに
悲しみと人間の愚かさを感じさせられた
さらにニアがメッセンジャーになって
その事実と変貌したニアに大きなショックを受けた
刑務所でのヴィダルとの再会は胸が躍った

「人と獣の2つの道が捻って交わる螺旋道
 昨日の敵で運命を砕く明日の道をこの手で掴む
 宿命合体!グレンラガン!
 俺を誰だと思っていやがる!!」

ヨーコの復帰に、
グレンラガンの復活に、
さらにさらにヴィダルとの共闘って
熱すぎる、あまりにも熱すぎる
ここからラストまで激アツに次ぐ激アツで
興奮を抑えられることができなかった

「人はみんな間違いを犯す、当たり前だ
 でもな間違ったら誰かにぶん殴られりゃいいんだ
 自分で自分を罰する必要なんてないんだ
 その時はやり直せない間違いだと思うかもしれない
 それでも足掻いて足掻いてジタバタすれば
 少し前に進んでる」

シモンにはできないやり方をしたロシュウ
論理的で冷静な判断ができるからこそ
何かを犠牲にしてでも守ろうとして
何が正しいとかじゃないよね

【第四部・回天編】

「行くぞ...最後の戦いだ...!!!!」

24話は絶望の回やった...
命をかけて死んでいった仲間たち
絶望に重なる絶望が胸に刺さった
戦うっていうのはそういうことなんよね
仲間が稼いだ1分1秒
仲間の意志を受け取って力に変える
命の重みと戦いの覚悟を自分を感じた

「どこに死ぬのが怖くない人間がいる
 でもな、仕方ねぇんだ
 これしか能がねぇんだ、
 俺たちゃ好きでやってんだよ
 怖えからなおのこと前に進むしかねぇんだ」

キタン...
お前こそがヨーコを幸せにするって...
ヨーコにキスしてもお前は戻ってくるって
そう思ってたのに、信じてたのに...
でも最期までカッコよすぎる生き様やね
お前のことは絶対に忘れない、忘れられない

「"もし"とか"たら"とか"れば"とか、
 そんな想いに惑わされんな!
 自分が選んだ一つのことが
 おまえの宇宙の真実さ」

アニキの存在と力の偉大さ
アニキのこのセリフと
死んでいった仲間たちの姿が
めちゃめちゃ感慨深くて感動した
ヴィダルがお父さんの顔から
戦士の顔になるところがカッコよすぎる

「このドリルはこの宇宙に風穴を開ける
 その穴は後から続く者の道となる
 倒れていった者の願いと後から続く者の希望
 2つの想いを二重螺旋に織り込んで
 明日へと続く道を掘る
 それが天元突破!!
 それがグレンラガン!!
 俺のドリルは天を突くドリルだぁ!!!」

シモンがカッコよすぎる
みんながカッコよすぎる
展開なんかめちゃくちゃやのに
気にならないどころかこれが最高やってなる
最終章という事で戦闘規模や強さが激しくて
声優の魂のこもった演技力も作画凄まじかった
こんなに絶望が立ちはだかっても
自分の信念に従って、
守りたい存在のために、
愛する人を取り返すために、
仲間と一つになって戦う
ラストの戦いを見ていたら
問題の大きさとか立ちはだかる壁の高さは
戦う理由とは関係ないことを教わった

「"愛してるわ、シモン"
 "俺もだ、愛してる"」

長く辛い戦いを乗り越えて
迎えた結婚式のシーンは涙が溢れた
その後の展開はなんとなく分かっていたから
悲しいというよりも寂しさに押しつぶされた
ニアのことも死んでいった者たちも
すべて受け止めて、最高にかっこよく去る
シモン、お前漢すぎるやろ、
かっこよすぎるやろ
ED後のラストシーンは
胸がじんとする余韻が残った
人生の大きな決断をするときに
この作品をまた見返したい

「因果の輪廻に囚われようと!
 残した想いが扉を開く!
 無限の宇宙が阻もうとも!
 この血の滾りが運命を決める!
 天も次元も突破して!
 掴んでみせるぜ!己の道を!
 "天元突破グレンラガン"
 俺達を誰だと思っていやがる!!!」

OP : 中川翔子『空色デイズ』
ED : HIGH VOLTAGE『UNDERGROUND』
アフロマニア『みんなのピース』
挿入歌 : 中川翔子『happily ever after』
もこもも

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