よつぎドール

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンのよつぎドールのレビュー・感想・評価

4.6
各パートにわけて見所、感想を。

■猫物語白 つばさタイガー
時間軸 阿良々木暦高3 夏休み明け
羽川翼が語り部となり進みます。
羽川家が火事になり、忍野メメが拠点にしていた学習塾が火事になり、その理由は…という物語です。

羽川翼が、感情をきちんと持ち、自身に正直に全てを受け入れて生きて行こうとする様が描かれていて、感動必至です。

更生した戦場ヶ原ひたぎと翼の間の友情や、翼の心の変遷など見所たっぷりです。

なお、DVD特典には、羽川翼がブラック羽川に宛てた手紙の全文が収録されており、こちらも感動必至です。
★4.7


■傾物語 まよいキョンシー
時間軸 猫物語白の直前から平行して
忍野忍の力により、阿良々木暦と忍野忍は11年前にタイムスリップし、事故に遭う八九寺真宵を助ける物語。

真宵を助けたことにより世界が大きく変わり…かなりトンデモな結果になります。

真宵の存在が相当大きなことがわかるストーリーです。

幼女羽川翼が出てきて、それに盛り上がる暦のしょーもなさが印象的です。
★4.2


■囮物語 なでこメデューサ
時間軸 阿良々木暦高3 2学期
千石撫子が蛇神、クチナワさんとして、北白蛇神社に降臨し、阿良々木暦、忍野忍を滅多刺しにするところから始まる物語。

その経緯を描いていきます。
撫子は常に内気で、前髪で視線を隠し、俯いて生きているも、内に秘めた妄想などが相当にヤバい物語です。

見所は、阿良々木月火と千石撫子の会話シーンと、その後の撫子の変貌、月火のヤバさが際立ちます。

この話は、キャラクターコメンタリーが前半2つは影縫余弦と斧乃木余接、後半2つはファイヤーシスターズですが、いずれもかなり面白い!😂
本編は後味も悪く★4.0ですが、コメンタリーは★4.8という感じなので、DVDの副音声をお楽しみいただきたいです。


■鬼物語 しのぶタイム
時間軸 傾物語の直後
八九寺真宵と時間旅行から帰還した阿良々木暦が謎の暗闇に遭遇し、それから逃れる経緯の物語です。

忍野忍、鬼の一人語りにより、最初の眷属の話など400年前の話が明らかになります。

ネタバレになるため、書けませんが、暗闇に狙われているのは誰なのか、忍は一体どうなってしまうのか、など推理要素?もあります。

この物語は感動作、バスタオルを準備してみる事必須です!
★4.7


■恋物語 ひたぎエンド
時間軸 囮物語から1月程度後
クチナワさんとなった千石撫子の殺害予告を回避するために、戦場ヶ原ひたぎが詐欺師 貝木泥舟を頼る物語です。

貝木泥舟は詐欺師といえど、哲学が非常に深く、見方がかなり変わります。

ひたぎが貝木を頼る行為には、かなり重い意味があり、また貝木も臥煙伊豆湖と絶縁してまで手を貸すのだから、実はこの2人の過去には…と考えてしまうでしょう。

千石撫子と貝木泥舟のラストでのやりとり、貝木の言葉には非常に説得力がありました。

オープニングテーマの「木枯らしセンティメンタル」、本物語の見どころの一つでしょう。
★4.2


■花物語 するがデビル
時間軸 神原駿河高3 阿良々木暦卒業後
神原駿河とバスケ部時代に他校ながらライバルだった沼地蠟花の物語です。

神原駿河の見方が変わったし、好きなキャラになった作品。
神原駿河は非常に実は真面目で誠実なキャラだと感じます。

やって後悔しないことだ!
駿河がいうこの言葉には重みがありました。
ただの百合っ子でも、エロっ子でもない、最上級生として成長をも感じさせる駿河。
シリーズ内でも隠れた名作です。
★4.7