面白いじゃないか!!
やはりというかなんというか、ゴジラは主役でありながらも舞台装置として、人知の及ばない災害として役割を全うしていたのでゴジラ出ない!みたいな不満は全然なかった。
むしろこれでいいまである。
主役はユンと銘のダブル主人公だけど、二人が直接邂逅するのはラストシーンでセリフもなし。それなのにチャット上では旧知の仲のようにやりとりしているのが現代〜!でありSF〜!でもあった。このバランス感覚、創作物として成立させるの難しそう。
メインウェポンであるジェットジャガーははじめは厳ついご尊顔で損をしているように思ったけど、ユングを搭載してからはアンギラスの槍を振り回したり滑らかに地面を滑ったり果ては…………とだんだん可愛く見えてくる。釘宮さんのお声パワーも多分に影響しているとは思うけども。
作品全体を通して、暗くなりそうな展開もあったけどペロ2がコメディリリーフ役であり、同時に電子内での処理をビジュアル化してくれているおかげで固すぎず分かりやすくしているのも受け手への配慮があってユーザーフレンドリーで、結果ペロ2がすごく好きになった。
全体的に満足ではあるけれど、最後が明確に描かれているわけではない部分も多くあったので小説で補完されていると嬉しい。どうやらユングもジェットジャガーに完全移行したわけではないらしいし、その辺の補足も兼ねて。
敢えて言うなら、怪獣のデザインが個人的にはゴチャゴチャしすぎていて好きな方向性ではなかった。サルンガはサルとか昆虫とかのキメラっぽかったけど、もうちょっとシンプルなのが良かった気がするし、あの不気味感で良かった気もする。
アンギラスはかわいくて好き。シバラク~