KengoTerazono

ひだまりスケッチのKengoTerazonoのレビュー・感想・評価

ひだまりスケッチ(2007年製作のアニメ)
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新房監督はやりたいことが変わらないのね。
この形式ではなくてもこの内容は描けるのかもしれない。だが、この形式でないと、この作品は今の内容にはならなかったのもまたたしかだ。1年間という連続的な物語を断続させる形で描く物語上のスタイルは、平面であること、レイヤーであることにこだわる画面上のスタイルと重なる。この作品の内容を定義づけたものはこの作品の形式でもあるのだ。
断続的なことによる誇張がなんでもない時に入る。その無意味さのようなものが、日常には自然な形で混入している。だからなんとなくこの少しばかり非効率な演出を受け入れ、愛しててしまう。
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