このレビューはネタバレを含みます
レインの瞳は人を惹きつける魔力的な魅力がある。
レインの目はものすごくレイン的なのに、レインの目のどこにもレインはいない。
「あなたが知らないことなんて存在しないことだわ」
「人は人の記憶の中でしか実体なんてない。わたしがいっぱいいたんじゃなくて、色んな人の中にわたしがいただけ。」
「記憶にないことはなかったことなんだって。」
「記憶なんてただの記録」
一切が全時代的なまま、二、三世紀時が進んだみたいな世界観。
コードって機械的で近未来的な要素だったはずなのに今やBluetoothがあるからコードさえもレトロ。
神の声を聞いたレインがノアに重なる。
わたしって誰?は本当に誰にもレインを作った人にすらわかんなそうな問い。
わたしは他人の意識が作り出すものだからわたしの中にはわたしなんていない。
わたしにはわたしが一生わからない。
だからレインの中にレインがいないのは当たり前で、本当のレインは人々の中にいた
自分の中のその人と本当のその人は別人だけれど、自分の中のその人が本物でそれ以外はないのと同じ。