このレビューはネタバレを含みます
リアルワールドとweird は並列した世界。
人間の進歩によって生まれたインターネット仮想世界では、デバイスを通じることによって世界同士を繋げることができた。
しかしながら、英利政美によって、デバイス無しにweirdとリアルワールドを渡り歩くために、weirdの世界からリアルワールドに干渉する肉体を持ったソフトウェア(行動デバイス)が生み出された。
それがレイン(外→内に作られた)。
彼女は、逆行した存在だからこそ、神にも人間にもなり得ない。
しかしながら、記憶として記録として残る限り彼女は偏在している。どこにだっている、シュレディンガー的存在になった。でも、彼女はリアルワールドの人々の記録を書き換えられる存在になっている。
レインはレイン自身の力で持って彼女の存在を定義付けられなくしてしまった。
そう考えると、ここまでグロテスクな話の終わり方ないと思った。