王様ランキングのさんかくのネタバレレビュー・内容・結末

序盤(2話以降)が非常に良かったので、イマイチになっても挽回してくれるはずと信じて見続けたけれど……ちょっと後半は乗れませんでした。

主役以外もしっかり描こうとしたことで中途半端な群像劇となり、広がった話の収拾がつかなくなる悪例と言えましょうか。寄り道をした挙句、終盤でのまとめ方が強引だったのが案の定というか。特に冥界三兄弟への力の入れようが謎……。もし原作を全て映像にするには尺が足りていなかったというのならば、編集の仕方が微妙だと思います。(原作未読)

ストーリーは……結局、ボッス王とミランジョは超絶自己中心的な奴らだったということですよね……？どちらも酷いけど、全部は把握していなかったにせよ子供くらい歳の離れたミランジョに非道な行為をさせ続けたボッス王の庇いようないダメ男を超えてクズ男だと思います。。

批判的な話にばかりなってしまったので良いところを。WITが売りにする神作画……躍動感あふれる映像作りはさすがです。目を奪われる場面がいくつもありましたが、一番は21話でしょうか。ただ、全体的に作画演出が本作の雰囲気に合っていたかと聞かれるとうーん……。やり過ぎを感じるところもあったなと。例えば、キャラクターに大泣きさせる(大粒の涙を流させる)場面が多めだったように思います。バランスって重要ですね。

ところで、来期の『SPY×FAMILY』(CloverWorksと共作)では、WITの本領を発揮した痛快なアクションが観れることを楽しみにしています。