ボッジとカゲの冒険と成長の物語
所々進撃感を感じた。ダイダとミランジョが暗闇で語り合ったり、ボッス王の記憶を見たり。この辺りは進撃の座標におけるエレンと始祖ユミルのシーンを想起させた。ダイダの声優が梶裕貴さんだからなおのこと。あとは、それぞれの立場があり正義があることを示す丁寧なストーリーも、進撃におけるマーレ編を思い浮かべる。
あとは、カゲがカルシファーに見える。卵を殻ごと食べるシーンとか、完全にカルシファーだった笑
意図的なのかどうかは分からないが、色々なアニメに影響を受けて本作が出来上がっているのだろう。
最終話は特に良かった。カゲがいつの間にかボッジにとっての光になっていたことが描かれたあのシーン。いい演出すぎて、変な声が出ました笑
そして、いつも悲しみや悔しさで泣いていたボッジ王子が、最後は美しい景色を見たことで涙を流す。ボッジ王誕生の瞬間に、初めての嬉し涙。23話を通して泣き虫のボッジ像をじっくりと描いてきたからなしえる演出だった。
そういえば、王様ランキング要素があまりなかったことは気になった。アニメ化された部分ではまだ描かれていないのか、そもそもランキングにスポットライトが当たらないストーリーなのか。ワンパンマンみたいに、ランキングをストーリーの軸に据えるのだと思っていたから、その点が残念だった。
ランキングについては、続編がきっとある？だろうから(デスハーが1位になって神々の宝物庫に向かったその後が描かれていない)、もしかしたら進展があるのかもしれないと期待しておきたい。ボッジも新しい王国を作るらしいし、これからようやくランキングにフォーカスするのかも、と考えている。
