ろいろい

Witch Hunter ROBINのろいろいのレビュー・感想・評価

Witch Hunter ROBIN(2002年製作のアニメ)
3.0
💠favorite line💠
"ウィッチが人間と同じように、神に選ばれた者たちだったとしても?"

🎞️catch phrase🎞️
『魔女を狩る魔女たちの物語・・・誰が私をハントするのか?』

🎞️story&information🎞️
人間に脅威を与える超能力者“ウィッチ”を狩る組織の日本支部に派遣された少女ロビン。
彼女の出生の秘密が明らかになるにつれ、彼女はハンターではなく狩られるべきウィッチへと立場を変えてゆく――。


監督は村瀬修功。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
2002年に放送された超能力サスペンス作品。
全26話。

舞台は21世紀中頃から後半の日本。
中世ヨーロッパの魔女狩りをモチーフに、近未来の日本で繰り広げられるウィッチと人間の戦いを描いたもの。

前半は、
主人公が魔女を狩る1話完結のオムニバス形式。
狩る対象と同じ魔女である主人公が「自分も狩られる対象になるのでは」と恐怖を抱く過程が描かれている。

後半では、
組織に潜む謎を追い、やがて主人公自らの出生などの数々の秘密が明らかにされていく過程が描かれている。

いわゆる雰囲気アニメ。
「正義の所在」「種の純血思想がもたらす狂気」
という秀逸な設定やテーマを扱っているものの、構成が練られておらず、雰囲気で終始完結してしまった惜しい作品。

シックで大人の静謐な雰囲気。
どこか陰のある古びたセピア色の雰囲気。
哀愁漂うハードボイルドな雰囲気。
ゴシック調の衣服にシリアスな雰囲気。

そしてケルト文字やルーン文字から始まる黒魔術。
12話から加速する物語の告げる真相はどこか儚く悲しい。
「純潔思想」と「種の共存」の答えは人類の"原罪"なのか"祝福"なのか。
ラストの終わり方は苦難の道を残しつつ、余白を残した良い締めだった。

ただ、キャラ全員の行動理由が常に曖昧で意味不明。
心情よりもストーリー構成を重視した結果だろうけど、構成までも浅いので残念。

とにもかくにも、大阪弁のキャラが全く大阪弁じゃなくて気が散る。

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story:dアニメストア参考
information:Wiki参考
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