このレビューはネタバレを含みます
ニコ生一挙放送にて視聴。『ラーゼフォン』という名前からして格好よく、興味を誘われました。結果、とてもよかったです。
一言でいえばロボットアニメなのでしょうか。SFとして、ファンタジーとして、とても素晴らしかったです。個人的には、作中の三色旗を使ったあの演出は、往年の日本アニメ特有(?)の映画的というか表現の豊かさを感じられてグッときました。
音楽に関しては、今作はワーグナーの『マイスタージンガーの前奏曲』から始まり、随所にボロディンの『韃靼人の踊り』の旋律が口遊まれながら進みますが、ここでは、その旋律はボロディンの一楽曲ではなく、女神の如き存在の讃歌として響かせています。エジプトに沖縄にロシアに、面白く思いました。ラストシーンの絵画が美しく、部屋に一枚飾りたい。