このレビューはネタバレを含みます
最近になって再視聴。
ラスト6話はイナイレの中でも屈指の熱さ。
九遠監督が代表落ちした緑川と栗松の名前も呼ぶところがめちゃくちゃ良い。
リトルギガント戦もめちゃくちゃ熱くて、敵の監督がこれまで秘伝書を残してきた円堂大介のチームなのも熱い。
ラスト2話もこれで終わるという雰囲気が余韻に浸らせてくれるし、最後の試合もこれまで使ってきた技が沢山登場して面白かった。
ザ・タイフーンV3を栗松が何の進化もしてないスピニングカットで止めたのは納得出来ないけど笑
ただ、3期は新技!進化!点取られて取り返す!のワンパターンだったのが残念だった。
点差も3-2とかが多くて、エイリア編ほどじゃないけど円堂がポンポン決めまくられるし、点が入らなくても技が破られてポストに当たるとかも多かったから、1期の守護神だった円堂を見てからだと残念に感じる。
新技が多数登場して、キャラクターも多くて、1番バラエティに富んでいたとは思うけど、2期に引き続き1期みたいなスポ根要素や技の有り難みが無かったのも残念。
オルフェウスがリトルギガントに技無し+重り装備の舐めプでボコボコにされるのは特に酷かった。
中田英寿選手をモチーフにしてて、セリフも本人が監修してるヒデナカタが居るチームなのに、ヒデナカタが居ても居なくても結果は変わらないような力の差で、いくら絶望感を演出する為とはいえやり過ぎだったと思う。
真空魔+ザ・マウンテン+イジゲン・ザ・ハンドでようやく止めれるフリーズショットも片手で止めてたし、それより強いオーディンソードもただのキャッチで止めてたのはいくら何でもやり過ぎ。
せめて技くらいは使ってほしかった。
九遠監督もアジア予選まではちゃんと相手の特徴に合わせた練習を組んでて、めちゃくちゃ有能な監督に見えたけど本戦に入ってからはほとんど空気で残念だった。
本戦に入ってから監督として目立ってたのはオルフェウス戦とリトルギガント戦くらいだった印象。
練習はほとんど選手だけでやってたように感じたし、一緒に新しい技の特訓をしよう!→本番で披露→あの技を完成させてたんだ!
の流れが多過ぎたのも雑に感じた。
新技の特訓ばっかりを見せられてもそれはそれで中弛みするかもしれないけど、真空魔とタイガーストームと魔王・ザ・ハンドくらいしかちゃんと特訓してるシーンないし、それ以外は全部セリフだけで済まされてたのが気になった。
セリフだけで済ませるくらいなら、1期みたいに土壇場で新必殺技が生まれる方が個人的にかっこ良いと思う。
同じく冬花も記憶を取り戻してからはほとんど出番がなかったし、もう少し存在感を出しても良かったんじゃないかと思った。
あとは天使と悪魔のところはマジで要らないと思ったし、リカのネガティブ発言とか罵りからの取り消しがちょこちょこあったのも好きじゃなかった所かなぁ。
影山関連の話が1番面白かった。
デモーニオが習得した皇帝ペンギンXを超えるために帝国の3人が力を合わせて生み出した皇帝ペンギン3号のくだりは熱かったし、デモーニオに本当のサッカーを教えてたのも良かった。
実は影山を陰で操っていたガルシルドの登場と影山の改心、ルシェに見せた影山の優しさと遺品とも言えるオルゴールのところは少しうるっと来たし、鬼道が影山の事を憎む対象からサッカーを教わった恩師に変わるのも良い。
ユニコーン、オルフェウス、ザ・キングダム、リトルギガント戦は熱かったし、九遠監督の練習が身を結んでたアジア予選も良かった。
色々言ったけど毎話楽しく見れたし、最終回の締め方が綺麗だったから見終えた後の満足感も高かった。