りあ

ベルサイユのばらのりあのネタバレレビュー・内容・結末

ベルサイユのばら(1979年製作のアニメ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1話 オスカル!バラの運命
武人の名門ジャルジュ家。14歳になるオスカル・フランソワは、本来ならドレスを着ている年頃だが、息子のいない父親に男として育てられ、軍人としての道を歩んでいた。近々オーストリアから嫁いでくる予定の国王の孫の花嫁、マリー・アントワネット付きの近衛隊長として、華やかな男装の麗人はうってつけと判断され...。

2話 舞え!オーストリアの蝶
年が明け、アントワネットがフランスにやって来る日。しかし花嫁引渡し場所のライン川中立地帯には不穏な動きが。警戒するオスカルたち。ところが、アントワネットのワガママに付け込んで、まんまと替え玉が仕立て上げられてしまう。異変に気づいたオスカルは、アントワネットを連れ去ろうとしている賊と剣を交えるが...。


3話 ベルサイユに火花散る
荘厳な結婚式が執り行われ、14歳のアントワネットはベルサイユ宮殿の華となった。しかし宮殿では、現国王ルイ15世の愛人として、デュ・バリー伯爵夫人が権威を振るっていた。やがて宮殿の婦人たちを巻き込んで、アントワネット対デュ・バリーの対立は激しさを増していく。火の粉はオスカルにも降りかかり....。

4話 バラと酒とたくらみと
宮廷の人気者であるオスカルをデュ・バリー婦人の味方につけようという策略は、オスカルの母がアントワネットの女官になった事で、アントワネットに“一勝”と噂された。をんな宮廷の貴族たちに嫌気がさすオスカル。一方アントワネットの母・女帝テレジアも、アントワネットを心配してメルシー伯爵を派遣する。

5話 高貴さを涙にこめて...
デュ・バリーの怒りは遂に国王までを動かした。一方王太子失墜を狙うオルレアン公は、キツネ狩りに乗じて王太子暗殺を計画するが失敗に終わる。アントワネットはオスカルの忠告もあって、デュ・バリーと和解することにする。オスカルは「つまらない意地の張り合い」と言うが、アントワネットの心の中には....。

6話 絹のドレスとボロ服
王太子の結婚から3年の歳月が流れ、一度パリを見たいというアントワネットの希望が叶う。歓迎に沸くパリを下見に訪れたオスカル、アンドレ、ジェローデルは、民衆の貧しさに心を痛める。そんなパリの下町で、ジャンヌとロザリーの姉妹は病気の母親を助けて働いていた。しかし貧しさに嫌気がさしたジャンヌは...。

7話 愛に手紙は誰の手で?
気弱で地味な王太子は、アントワネットに気後れして彼女の相手をほとんどしなかった。淋しさと退屈から、アントワネットはお忍びでオペラ座の夜会に出かけてしまう。そこでパリに滞在中のスウェーデン貴族フェルゼンと運命の出会いを果たす。その後、宮殿を訪れるようになったフェルゼンとアントワネットの仲を利用し....。

8話 我が心のオスカル
一介の馬丁に過ぎないアンドレは、幼なじみとはいえ、オスカルが遠い存在になったように感じていた。そんな折り、アントワネットを乗せた馬が暴走、間一髪オスカルが救出するが、咎を受けてアンドレは死刑を言い渡される。それを命を懸けて阻止しようとするオスカル。居合わせたフェルゼンも同調して...。

9話 陽は沈み陽は昇る
国王ルイ15世が天然痘にかかり、死の床についた。動揺するベルサイユ宮。デュ・バリーは自らの地位を案じ、アントワネットと仲直りしようと画策するが、ベルサイユから追放される。ついには国王は死去。人々は王太子の下に祝福に押し寄せる。若干19歳の国王の誕生だった。

10話 美しい悪魔ジャンヌ
新国王の戴冠式が華々しく行われ、アントワネットもフランス王妃となる。国民は地味な国王に期待を寄せる。そんな中、ジャンヌは拾われた貴婦人の元で、貴族としての素養を身につけていた。仕事を探しあぐね、途方に暮れていた妹のロザリーは、たまたま見かけたジャンヌを頼って屋敷を訪れ追い返される。

11話 フェルゼン北国へ去る
アントワネットは権力と自由を満喫していた。彼女の推挙でオスカル近衛連隊長に昇格。しかし、行事をキャンセルしてフェルゼンと会うなどの勝手な振る舞いに、貴族たちの不満が生じ、それを煽るド・ゲメ公爵の存在など、不安材料にも事欠かない。オスカルはアントワネットのため、フェルゼンに祖国に帰るよう忠告する。

12話 決闘の朝オスカルは...?
フェルゼンがいない淋しさを紛らわすかのように、アントワネットの贅沢と我儘はエスカレートし、オスカルは国民の心が離れる事を心配する。さらに、貧しい民を虫けらのように扱うド・ゲメネ公爵たちも、その機に乗じてオスカルを亡き者にしようと...。

13話 アラスの風よ応えて...
ド・ゲメネ公爵との決闘で1ヶ月の謹慎処分となったオスカルは、アンドレと共に領地の偵察に出かける。そこで見たのは、予想もしなかった領民の貧しさだった。酒場で法学性ロベス・ピエールと偶然出会ったオスカルは、国民にアントワネットや新国王に対する失望感が芽生えていることを知る。一方宮廷では...。

14話 天使の秘密
貴族と平民の落差に、心を痛めるオスカル。宮廷ではポリニャック待遇が貴族の妬みを買っていた。しかしポリニャックは、アントワネットの心を巧みに操り続ける。一方パリの下町では、職を探すロザリーの元に母が馬車に跳ねられたと知らせが入る。駆けつけたロザリーは、母から産みの母親の存在を聞く。

15話 カジノの伯爵夫人
世継ぎを産まないことでアントワネットへの風当たりが強くなり始めた。ポリニャックはアントワネットを説得し嘘の懐妊を発表する。しかし純真なアントワネットは、嘘重圧に心を痛める。それに乗じてアントワネットをカジノに誘うポリニャック。アントワネットはカモにされ、莫大な借金を負うハメになる。

16話 男、その人の名前は...?
仇と間違えてオスカルの母を襲ったロザリーは、そのままオスカルの屋敷に引き取られていった。敵討ちを手伝うと言ったオスカルはロザリーに剣を教え、宮廷に出入り出来るだけの教養を身につけさせる。そして遂に舞踏会に出席する事になった。その会場でロザリーは、なんと姉ジャンヌと再会を果たすのだが....。

17話 今めぐり逢いの時
オスカルと共に舞踏会に出向いたロザリーは、ポリニャックを見て忍ばせた短剣を握り締めた!ロザリーの母を馬車で跳ねたのはポリニャックだったのだ。オスカルの制止で剣を納めたロザリーだったが、その彼女から産みの母親は貴族だったらしいと聞かされ、オスカルは産みの親探しに骨を折る事になる。

18話 突然イカルスのように
賊に襲われたオスカル達救ったのは、4年ぶりに舞い戻ったフェルゼンだった。舞踏会でフェルゼンと再会したアントワネットは胸の高まりを抑える事が出来ない。しかしフェルゼンの口から出た言葉は結婚話が進んでいるという衝撃の告白だった。その夜オスカルは...。


19話 さよなら妹よ
ポリニャックは11歳の娘シャロン打算ずくの結婚話進めていた。傷つくシャロン。一方アンドレが突き止めてきたロザリーの産みの母、それはなんとポリニャックだった。ロザリーは憎しみをさらに募らせ、遂にポリニャックの馬車を襲い彼女に銃口を向けるが、引き金が引けない。そこへ現れたオスカルは....。

20話 フェルゼン名残の輪舞
秘密の逢瀬を重ねるアントワネットとフェルゼンの関係は、すでにパリ中に知れ渡っていた。二人の心の支えとなっていたオスカルもまた、フェルゼンへの想いを隠し通していた。人々の目を噂の二人から逸らすため、初めて正装で舞踏会に現れ、アントワネットと踊るオスカル。そんなオスカルの心中を理解しているのは...。

21話 黒ばらは夜開く
夫ニコラスと共にニセ貴族にのしあがったジャンヌ。ローアン大司教のアントワネットへの恋慕を利用して騙し取った金でオスカルを収賄しようと、オスカルの休暇先へ訪れる。姉の行動を密かに心配するロザリーだが、ジャンヌは取り付く島もない。収賄に失敗したジャンヌは代筆屋を使って...。

22話 首飾りは不吉な輝き
アントワネットの元に宝石商が現れ、デュ・バリーに注文され、あまりに高価過ぎて買い手のない首飾りを買い上げるよう懇願する。断るアントワネット。やがて月日が流れ、アントワネット世継ぎを出産した。浮かれ騒ぐ市民達は、しかし心から祝福している訳ではなかった。育児に幸せを見出したアントワネットは...。

23話 ずる賢くてたくましく!
ジャンヌが作った贋契約者とも知らず、首飾り売買の保証人となったローアン、そして代金を宮廷に請求する宝石商。身に覚えがないアントワネットは、ジャンヌ、ローアン、宝石商の裁判を要求する。市民が見守る法廷で贋アントワネットを演じた娼婦と代筆屋の証言で窮地に陥るものの、大芝居に打って出る。

24話 アデュウ、わたしの青春
謎の男の手引きで脱獄したジャンヌは、ニコラスと共に隠れ家に篭り王妃の同性愛を暴く本を執筆、パリの市民を虜にしていた。オスカルの名も上がっていたため、ロザリーは心を痛める。ジャンヌ捕獲のためにオスカルにも出動命令が下った。そんな中、ロザリーの元にポリニャック現れ、娘として引き取ると執拗に迫る。

25話 かた恋のメヌエット
アメリカ従軍からフェルゼンが帰ってきた。王妃には会わず故郷に帰るつもりだったが、やはりアントワネット心配で堪らない。しかし、国民の王室や貴族への不満が高まりだしている事を知ると黙ってはいられない。アントワネットの元に戻るフェルゼンに、オスカルの心は揺れる。アントワネットは離宮から戻るが....。

26話 黒い騎士に会いたい!
貴族だけを狙う義賊・黒い騎士。オスカルは、それを捕まえようとするが、同時に夜中に出歩くアンドレを疑う。そしてある舞踏会の夜。とうろう黒い騎士が現れた。それを追ったオスカルは、パレ・ロワイヤルの近くで何者かに殴られ、なんとか逃げ出した所をロザリーに助けられる。自分を疑うオスカルの気持ちを知るアンドレは...。

27話 たとえ光を失うとも
オスカルは黒い騎士を追い詰めるが、アンドレの目を傷つけられ、取り逃してしまう。失明の危機があると医師に言われ、オスカルは単身パレ・ロワイヤルに乗り込む。だが逆に罠にハマり捕まってしまう。帰ってこないオスカルを案じてアンドレは黒い騎士の扮装でパレ・ロワイヤルへと忍び込む。策略を巡らして...。

28話 アンドレ・青いレモン
王太子が病で倒れたのを、アントワネットは自分の不実のせいと考え、もうフェルゼンに会わないと神に誓う。フェルゼンは舞踏会で出会った貴婦人がオスカルだったと見抜くが、彼への想いに終止符を打ったオスカルは別れの言葉を口にする。一方、右目まで霞みはじめたアンドレは、その不安から、抑えていた想いを吐き出す。

29話 歩き始めた人形
より激しい勤務を求めて、衛兵隊B中隊の隊長へと転属が決まったオスカル。「もう供はしなくていい」言われたアンドレだが、オスカルを守れるのは自分だけだと、自らに意思で衛兵隊に入る。しかし荒くれ者揃いの隊員達は、貴族出身の女隊長を拒否する。オスカルは負けたら去るという約束をし腕試しを申し出る。

30話 お前は光、俺は影
テロリストが貴族を次々と暗殺する。オスカルは捕らえようとするが、衛兵隊員は女隊長に命令を聞こうとしない。おまけに貴族を嫌う隊員達は、アンドレを貴族の犬と蔑み、リンチにかける。一方女性としての幸せを与えたいと、父ジャルジュ将軍とブイエ将軍は、ベルサイユ中の貴公子を集めた舞踏会を開く。

31話 兵営に咲くリラの花
パリ市中特別警戒の中、オスカル率いる衛兵隊はスペインのアルデロス公一家護衛の任務を命じられる。しかし衛兵隊員の中にテロエリストの仲間がおり、オスカルは危うく殺されそうになる。そして夜、テロリストはアルデロス公一家迫るが間一髪で駆けつけたオスカルの姿に何もせず逃げて行った。

32話 嵐のプレリュード
オスカルがブイエ将軍に口添えしてラサールは釈放された。班長アランの妹結婚も決まり、ひととき幸せな空気が流れていた。将軍に礼を言うためにパリへ向かうオスカルとアンドレ。だが貴族の馬車は暴徒と化した民衆の標的になってしまう。偶然、救出に来たフェルゼンに「私のアンドレが危ないんだ!」と叫ぶオスカル。

33話 たそがれに弔鐘は鳴る
民衆の不満貧困は限界に達していた。病床の王太子ジョセフに会いに行くオスカル。「あなたが好き」....王太子の精一杯の愛の告白にオスカルは微笑み返す。一方市民が待ち望んだ「三部会」が開かれるが、開会式で王妃のために拍手が起こらない。民衆の憎悪の対象が自分だと知りアントワネットは...。

34話 今“テニスコートの誓い”
三部会の話し合いは平行線を辿り、平民達は遂に国民議会を発足させる。オスカルの隊に三部会の入り口を閉鎖するよう命令が下る。締め出された議員らはテニスコートに集まり国を変えると誓いを立てる。そして国民議会の解散を要求した王に反発して議場に立て篭もった平民議員に対する排除命令をついに...。

35話 オスカル・今・巣離れの時
近衛隊の突入を防ぐ事はできたが、オスカルは謀反人となってしまう。父ジャルジュ将軍はオスカルに剣を向けるが、アントワネットの恩赦で咎めはなかった。しかし、銃殺刑が決まった部下を救うため、オスカルはベルナールに力を借りる。オスカルは市民に負傷者を出さないと約束する。そしてベルナールの指揮のもと...。

36話 合言葉は“サヨナラ”
胸患っているオスカルは、急いで肖像画を描かせる事に。一方王の軍隊がパリ市民を威圧していた。ベルサイユでも国民議会を支持する動きが見られるが、アントワネットは王政改革に反対する。国家の行く末を案じ、王室と国民の戦いを避けたいオスカルは、軍を撤退するようにアントワネットに直談判に行くが、断られる。


37話 熱き誓いの夜に
オスカルは長くて半年の命と判断される。またアンドレの失明も時間の問題だと判明する。騎馬の軍神マルスのようなオスカル肖像画が完成するが、アンドレの目は、それを見る事ができない。そして衛兵隊に暴徒鎮圧の命が下る。兵舎へと向かう向かう途中、武装した市民に追われ、二人は森へ逃れて...。

38話 運命の扉の前で
アンドレと共に革命に参加する決意をしたオスカルは、衛兵隊をやめる辞めると宣言する。するち隊員は全員、オスカル指揮の下、一緒に戦うと言った、そして革命の幕は切って落とされた。市民は軍服を着た衛兵隊を疑うが、ベルナールの取りなしで信用を得る。オスカルは元衛兵隊を指揮して軍にに先制攻撃を仕掛ける。

39話 あの微笑はもう還らない!
戦いが終わったら、神の前でオスカルを妻にすると誓うつもりだ.....アンドレは微笑を残して還らぬ人となった。オスカルは絶望の淵に立たされる。だが、7月14日の朝は明けた。バスティーユの大砲が市民に向けられ、市民自らの意思で戦闘は開始された。愛する人を失った悲しみに潰されそうな胸を抱き、オスカルは.....。

40話 さようなら、我が愛しのオスカル
敵の強弾に倒れるオスカル。薄れゆく意識の中「アデュウ」と小さく別れの言葉を口にした。1時間後バスティーユは白旗を挙げた。その後、民衆により貴族は次々と死刑にされ、王政は廃止。ルイ16世とアントワネットは断頭台の露と消えた。死の直前、アントワネットの身の回りの世話をしていたロザリーは....。
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