びちょんくん

ベルサイユのばらのびちょんくんのネタバレレビュー・内容・結末

ベルサイユのばら(1979年製作のアニメ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

宝塚のベルばら観てから、そういえばアニメも原作もみたことない…ってなって鑑賞。

めっちゃ辛い!!!!!!
最終回の全てをどん底に突き落とすナレーションよ…誰も幸せにならない。というかフェルゼン…😭😭

特に、オスカルのラストシーンが強く印象に残った。オスカルは、貴族としての誇りを持ちながらも、最終的には民衆のひとりとして命を散らすのね。主人公やしもっと華々しい最期を迎えるかと思っていたから辛さ倍増。見届けることなく絶命か…そっか…。
オスカル様が常に気高く美しくかっこよかった〜!薔薇は美しく散る、ってもうそのままやね。

また、物語の中で民衆が自分たちの意思で立ち上がる姿が描かれているのも印象的。フランス革命の波が押し寄せる中、マスコミみたいな人たちに操られることなく、民衆が自分たちで未来を切り開こうとする力強さよ。権力者に対する不満と、自らの手で変革を起こそうとするその決意が、革命ってことね。

アンドレは見守る男やった。目が見えなくなったことをオスカルに隠しながら、彼女の肖像画に感想を言うシーンつら!!!アンドレの一途な愛情と、オスカルを思いやる姿がさ〜。でもあの未遂事件はなんだったのアンドレ。

そして、わがままで自由奔放な面を持ちながらも、どこまでも気高い王妃であろうとするマリー・アントワネットね。
最終回付近ばっかりが印象に残っちゃってるけど、ベルサイユ宮殿に民衆が押し入った際に、バルコニーでお辞儀をするシーンは彼女の誇りと強さを象徴してて好き。民衆に囲まれても、王妃としての威厳を保ち続ける彼女の姿勢よ。
最初は破壊神デュバリーとバトルしてたのに…こんなに立派になっちゃって…😢そういえばデュバリーはどうしたんやろ。

あとフランス革命の本読んだりする度、「もしも国王一家が脱出を試みなければ」という考えが浮かんでくるね。ヴァレンヌ逃亡事件がなければ、もしかしたら違う結末があったかも知れんのかな。
でも、フランス革命の流れがあまりにも大きく、どんな選択をしても悲劇から逃れることは難しかったかな、やっぱり。
びちょんくん

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