1986年、西ドイツ。順風満帆のエリートコースを歩む日本人外科医は、重症の双子の男の子の命を救ってしまった罰を清算するため長い長い旅をはじめる。
お話がおもしろすぎるね🤔
全74話という長さだけど、ついつい先が気になって毎日コツコツ見てた。特にクライマックスとなる68話から始まる「ルーエンハイム編」は夜通し🤤
ここまで海外ドラマのようなアニメが作れるなんて驚きだし、1話から張り巡らされた伏線がサスペンスフルな演出の甲斐もあって全然緊迫感途切れないのが驚異的!
登場人物だって膨大な数になってるのに、それぞれ印象的なエピソードのおかげでみんな実在してるかのようだった。
特に9話「老兵と少女」13話「ペトラとシューマン」18話「五杯目の砂糖」58話~60話のエヴァとマルティンの話が好き。
でもそれを上回る魅力を主要登場人物がしっかり振りまいてるから、お話として体幹がかなり強い!
声の演技も素晴らしく、特にルンゲ刑事役の磯部勉さんがぴったりすぎ😆あんなかっこいい「すまなかった」は聞いたことない!
そしてキーマンとなるヨハンの複雑な人物像はやっぱり1番の魅力。
加害者でもあり被害者でもある二面性と双子という同一性がごちゃ混ぜになった姿は、たしかに悲痛なまでに孤独。
人間の善悪の根幹を破壊して自分まで破滅しようとする衝動に、幾重にも考えられる意味深なラストはつい最悪な結末を想像してしまいがち。
それでも同じ最終話の名言「悲しみはどんどん薄れていって、楽しかった記憶ばかりが残っていく…人間て、都合よくできてるわよね…」「だから生きていけるんだ」を信じて、赦しあえる人間らしい結末であってほしい。