このレビューはネタバレを含みます
1話「迷宮の男」
崖から転落したパパスのためにギリシャを訪れたキートンは、彼の愛人ソフィアからパパスが傭兵時代の上官ベイヤーに脅されていた事を聞く。海から引き上げたお宝を奪おうとソフィアまで狙うベイヤーたちに、キートンは身近にある材料で使った武器で立ち向かう。
2話「小さな巨人」
西ドイツ赤軍のテロリスト達をマークする賞金稼ぎグループ。その中心人物ピトックは以前スコットランドヤードのスゴ腕刑事で“小さな巨人”と呼ばれていた。ピトックは昔の経験から素人が現場に近づく事を決して許さなかった。ピトック達はそこここで現れるキートンが邪魔で仕方がない。ところがグループの1人が拉致されて、、。
3話「ラザーニェ奇譚」
死んだ夫の母親ベルニーニから、娘のフローラを取り返すようアンナに以来されたキートン。ベルニーニの屋敷から追い払われるが、車の中には逃げ出してきたフローラが。フローラを連れてマルセイユを目指すが、道中決してラザーニェを食べようとしない彼女をキートンは不思議に思う。しかしそれには彼女の悲しい理由があった。
4話「不死身の男」
雪道を急ぐ中、キートンはセミョーノフというロシアン•マフィアに追われる老人と出会う。彼は自らを不死身と言い、この危機wp楽しもうと言い放つ。吹雪を避けての雪穴の中、セミョーノフはロマノフ王朝の財宝の行方を語るが、そのあまりの奇想天外な話をキートンは信じられない。そして翌日、雪穴から出たセミョーノフの胸を一発の弾丸が貫く。
5話「屋根の下のパリ」
パリのシモンズ社会人学校で教鞭を取るキートンを娘の百合子が訪ねてきた。しかしその学校はすでに廃校が決まっており、またしても教師の職を失うキートンは元気がない。キートンは百合子に、一生続けたいのは考古学だと語り、自分の恩師ユーリー・スコット先生の第二次対戦時のエピソードを話す。先生はすでに亡くなっただろうというキートンだが、、。
6話「白い女神」
学生時代の友人アンナ・ブラバー博士の立て篭もる遺跡を、ロイズの鑑定人として訪れたキートン。その遺跡は所有者によりサーキット建設のために破壊されようとしていた。アンナはこの遺跡こそ、ケルト人の墓ではなくはるか昔の神殿の遺跡だと考え、その重要性を照明しようとしていたのだ。そして2人の前に玄室の壁がある絵が浮きあがる。
7話「遥かなるサマープディング」
田舎の家を久しぶりに訪れたキートンと百合子は、車に乗って来た太平たちと遭遇する。ははのパトリシアを思い出したキートンは、太平と共に彼女思い出話をする。キートンは幼い頃食べたサマープディングをを、太平はそばを作り始める。しかし、それに必要なミントもわさびも最近の水不足のため枯れかけていた。2人は風車を作って水を引こうとする。
8話「交渉人のルール」
ヤザワ・エレクトリック・カンパニーのウェールズ工場長・滝沢修二が誘拐ああれた。身代金は2500万ポンドという法外なもの。ヤザワがロイズの誘拐保険加入していたため、キートンは交渉人として派遣される。キートンは大胆な方法で犯人絞り込みと身代金引き下げを計る。しかし行方不明になっていた運転手が死体で発見され、さらにロイズが誘拐保険の適用を拒否、キートン事件から手を引く事に。
9話「貴婦人との旅」
バーゼルに向かう列車の中、キートンはある老婦人と知り合う。彼女はボヘミアの元貴族で今は追われる身だと言うが、貰ったイヤリングは偽物、故郷の歌はゼクサン民謡だった。彼女に翻弄されたキートンは、今まで聞いた事は嘘で、あなたは生粋のドイツ人さと指摘する。彼女は感謝の言葉と指輪を残して去っていく。彼女の正体は、、。
10話「チャーリー」
殺人容疑で逮捕された刑事ガーナーの隠れ家を捜査中キートンは、幼なじみで現在は探偵として成功しているチャリー・チャップマンと再会する。被害者から摘出された弾丸の施錠痕がが、ガーナー愛用の銃と一致することから、有罪を確信するチャーリー。しかし隠れ家のプールサイドで空の薬莢発見したキートンは、その推理に疑問を抱く。
11話「特別なメニュー」
ロンドン中華街にある中国料理店「金蓮」の店員ラディは、本物の中華料理を作りたくて修行中だが、店主イギリス人に対する偏見でクビされてしまう。ラディの素質を認めるキートンとダニエルは、ラディの力になろうと店主味付けの秘訣を調べると意外な人物にたどり着く。それは中国の大革命家・孫文だった。孫文が伝えた中国料理の味の秘密とは?
12話「御婦人たちの事件」
殺人事件で逮捕されたトマス無実を信じる老婦人バーナムは、キートン巻き込み真犯人捜査に乗り出す。2人は被害者のウェインが下院議員候補のウォルター・ゴールドマンの愛人だったことを突き止め、思わせぶりな態度で近づくが、彼はウェインを本当に愛していたという。機転をきかせたキートンはゴールドマン宛に偽の脅迫状を出すが、指定場所にはなんと婦人が現れる。
13話「穏やかな死」
弾丸作り名人コナリーはある老人の死に顔を見て、人は天寿を全うすべきだと思い直し、自ら作った爆弾の解体を決意する。過去コナリーの爆弾の爆発を防いだキートンとともに、デパートに仕掛けられた2個の爆弾を2人で探す。1つは早々に発見できたが2つ目爆弾を見つけ出した時、すでにそれは動き始めていた。この爆弾は動きはじめたらコナリーせも止めることはできない。そこでキートンは秘策に出る。
14話「心の壁」
18年前、身重妻を残し、東ドイツから脱出したシュレイダーは、強制収容所で妻がローザという子を出産していた事を知り、キートンとともにローザの消息を追う。なんとローザはその後養子先で養父にケガを負わせ家を飛び出していた。その上父親のシュレイダーに復讐を誓っていたという。最近のローザを写真で確認したシュレイダーは驚きで震える。それは愛娘クララのベビーシッターの姿だった。
15話「長く暑い日」
偽装自殺で保険金を騙し取ったロバートを見つけ出したキートンは、帰り道ある犬が帰り道をついてくるの気づく。実はそれはロバートに訓練された軍用犬だった。突如牙を剥いてきたその犬は、恐るべき頭脳でキートンを追い詰める。だがキートンは幼い頃、太平に教わった犬の弱点を思い出す。川の中に犬を誘い出したキートンは、襲ってくる犬の口中に手を突っ込む。
16話「永遠の楡の木」
売れっ子作曲家ロバートは、父のフェンダース卿に音楽家になる事を反対され、その憎しみをバネに現在地位を築いた。しかし、現在、フェンダース卿は破産し、売り屋なった屋敷の庭にある楡の木を一日中眺めているだけの老人になってしまっていた。キートンは、フェンダース卿を立ち直らせるため、彼を招待したバーで母親が作った曲をロバートにピアノで弾かせる。その曲を聞いたフェンダース卿は青々と茂る楡の木を思い出し、、。
17話「バラの館」
実業家・エドモンド・ライマンが、バラ園管理人リンド殺された。警察はリンドを指名手配、チャーリーはライマンの妻フローラから、身辺警護を依頼される。保険調査に訪れたキートンは、チャーリーと再会。彼がフローラに好意を抱いている事気づく。一方、フローラの身の回りでは、彼女の命が狙われる事件が勃発。しかしライマンの遺体の顔の傷を見たキートンは疑惑を深めていく。
18話「フェイカーの誤算」
実直な大学教授ベニントンは深夜運転中に人身事故を起こしてしまう。ところが被害者のトラヴィスはフェイカーで、ベニントンの資産が目的だった。学長選に立候補の恩師ベニントンに代わり、トラヴィスの看護買ってでたキートンはトラヴィスの正体を一目で見抜く。一方、高価な文庫を購入したベニントンが支払い能力ゼロだと知ったトラヴィス一味は、なんとかベニントンを学長すべく対立候補ステファン教授の賄賂を現学長に密告する。
19話「空へ、、」
ある朝、百合子は駅のホームで小学校同級生慎介出会う。どこか様子おかしい慎介だったが、実は彼のリュックの中にはオオタカが隠されていた。太平からオオタカの生息地を聞き出した百合子は慎介とともにそれを放ち郊外へ向かう。一方、遺書が残されていた慎介の両親は大騒ぎ。キートンは慎介の父親と2人の後を追うが、その途中で慎介が父親を殺そうとした事を聞かされる。
20話「臆病者の島」
満潮時には砂潮が海中に没し孤島と化してしまうキャロウ島を訪れたキートン。島にある唯一のホテルで、軍隊時代の知り合いの息子エリックと歓談中、突然銃声が響き
、ホテルはマフィアたちに占領されてしまう。通信手段も断たれキートンもボートの修理のため連れ出されてしまった。1人マフィアと戦おうとするエリックだが以前軍人だったというフォスターは全く協力しよいとしない。その理由は。
21話「アザミの紋章」
岩手県の神社に祭られていた17世紀の英国製の時計のふたにはアザミ紋章と「アンガス・T」という名前が刻まれていた。出版社からの依頼でこの謎に挑む事になったキートンは、アザミが紋章であるスコットランドに飛ぶ。あるパブで時計の紋章が「グレン・スローチャ」というスコッチのラベルと同じである事を掴んだキートンは、その醸造元で「アンガルス・T・カーマイクル」という名に辿り着く。そしてアンガスの悲劇の生涯が次々と明かされ、、。
22話「シャトー・ラジョンシュ1944」
どんな高級ワインもひれ伏す最高傑作のシャトー・ラジョンシュの1944年もの。それは館主ヴィクトールと使用人のリベロの命をかけた名作だった。しかし、時代は変わり、昔ながらのワイン作りでは経営が成り立たなくなってきたヴィクトールは妻の意見に従い近代的な醸造所の建築を考えていた。そして1944年の最後の一本を抵当に融資を受けることが決定する。キートンはその引渡し式に立ち会うためにやってきたのだったが。
23話「出口なし」
イギリス湖水地方、大量の失業者を出したモーカム財団系の銀行を襲い、その金を労働者たちにばら撒いて一躍英雄になったケンドル。しかし彼は裏でモーカム財団と手を組み、損害保険金を山分けしていた。ロイズから派遣されたキートンは、ケンドルを捕まえて警察に引き渡すため、“ボグ”という底なし沼で囲まれた一本道を行くがその途中ケンドルを盲信する手下たちに次々と襲われる。その度に強気のハッタリで切り抜けるキートンだが、、。
24話「オプの生まれた日」
転落したアトキンズ助教授の保険調査のため遺跡発掘現場を訪れたダニエルは、発掘作業員として入ったばかりのキートンに出会う。昼休みも発掘を続けるキートンに、ダニエルは遺品のある部屋まで案内させたりと我が物顔。そこで二人は、アトキンズの遺品から土器の欠片を発見。その欠片のワインの匂いに気づいたキートンは、アトキンズの親友のパウエルの部屋でも同じyぷな欠片を発見。ハッとする二人に銃を構えたパウエルが迫る。
25話「砂漠のカーリマン」
ロイズ保険組合の鑑定人としてキートンは、タクラマカン砂漠発掘隊に合流する。ところが一向がウイグル族の聖地を荒らして軋轢が生じ、それがもとで彼は手ぶらで灼熱の砂漠に置き去りにされてしまう。生還すれば許されるが、その可能性は二つに考えればほとんどゼロの状態。キートンはSAS時代に培ったサバイバル技術を駆使し生き抜こうとする。
26話「家族」旧東ドイツの金メダリスト、ノイマンはドーピングが発覚して依頼、生きる気力まで無くし今はユーゴ民族とともに廃屋に住み着いていた。故郷を失い難民となっても氷上明るい彼らのことが、ノイマンは不思議だったが、そこは居心地のいい場所でもあった。キートンはかつてのノイマンのライバル、ヴェンナーの依頼でスイミングスクールのコーチに彼を招くべく訪ねるが、彼は受け入れようとしない。そこへスキンヘッドの一団が現れ、、。
27話「赤い風」
航空ショーのためイギリス来ていたロシア人ラージンの二人のボディーガードが殺された。偶然、通報者となったキートンは、ラージンから護衛を依頼される。旧知の元SIS部員に出会ったキートンは、殺しの手口からラージンを狙っているのは赤い風という元KGBの工作員でラージンは確実に死ぬだろうと予告される。
28話「アレクセイエフからの伝言」
スペインのある島で、キートンはセンデルという左手とスーツケースを手錠で繋いでいる老人と知り合いになる。キートンの観察力を見込んだセンデルはマンウォッチングゲームを持ち掛ける。そのターゲットは島一番の実力者ベラスコだった。キートンは一見派手なベラスコの生活に中に寂しさを見抜く。それを聞いたセンデルは50年前のスペインの内戦の話を始めた。果たしてスーツケースの中身は?
29話「禁断の身」
英国一と評判の高いアーサー・マルサス会計事務所のパーティーに偶然を装い潜入したキートン。実はその会計事務所では、10年間に3人もの社員が不審な死をとげていた。キートンは3人の死よって出世早まったジェームスを疑うが、彼の有能さを知る社員たちは疑おうとしない。しかしキートンは、ジェームス故郷である毒草の存在を掴んでいた。
30話「瞳の中のハイランド」
画商のフェリスに監禁され、贋作を描かされているダグラスを助け出そうとしたキートン。しかしモリスに捕らえられた足を折られてしまう。自ら応急手当てをし、再度脱出を試みるキートンに対し、ダグラスは逃げる気がないという。長年贋作を描き続けてきたダグラスは自分の絵を見失い、外の世界へ出てもやる事がないと言うのだ。そんなダグラスに諦めるなとキートンは訴えるが、、。
31話「匂いの鍵」
心不全せ死亡したとされるシーデルの友人ハイネンからキートンは本当の死因の調査を依頼される。現場のカサをさしていた人物がいたことと、シーデルの死因から桃の香りがしていたという証言を得たキートンはある確信を得る。次に狙われるのはハイネンだと。そして雨の日、犬の散歩をするハイネンの前に傘をさした人物が現れる。その男の正体はハイネンの意外な過去と関係していた。
32話「背中の裏街」
太平からある女性に金を返してほしいと頼まれたキートンは、木田香代子というその女性に会いに行く。しかし香代子は太平にあげたものだと言う。香代子の部屋から帰る途中、キートンは彼女が自殺を考えている事に気づき、引き返す。彼女は男に裏切られ、仕事で必要なMOデータを持ち逃げされていたのだ。キートンは、太平の愛犬太助を使ってMOを取り戻そうと考える。
33話「天使のような悪魔」
母親が死亡し多額の保険金の受け取り人となった松井宏という画学生の消息を追い、フィレンツェに飛んだキートン。しかし、学校でもクラスメイトに尋ねても宏の行方はわからない。キートンは宏の下宿で見た未完成の絵を手がかりにスベダレ・ドーモ遺跡へと出向く。が、そのキートンの後を一人の男がつけていた。宏のルームメイトのピエトロというその男は、実は宏が受け取る保険金を狙うテロリストだった。
34話「瑠璃色の時間」
夏休み、百合子とコーンウォールを旅行中、少年時代を思い出したキートン。それは両親が離婚して祖母の屋敷に一人で来ていた時の思い出だった。地元の人たちにとってキートンたち別荘組は気に入らない存在だったが、バスの運転手クリスだけはキートンに優しかった。クリスはキートンに言う。「坊やはきっと人生の達人、マスター・オブ・ライフになれるぞ」と。
35話「五月の恋」
ゴールデンウィークに百合子はロンドンのキートンを尋ねたが、キートンは足を骨折して入院中だった。一人ロンドンを歩く百合子は鞄を盗まれた白鳥幸子という老人と出会い、ともに犯人を追う。幸子は50年前に日本で出会った英国人に会うために、ロンドンに来ていたのだった。なんとか鞄を取り戻した二人は彼の住んでいたマイロウという村を目指す。しかし、名前だけでは見つからない。そきで百合子は幸子が鞄に入れていたものを思い出す。
36話「ブルーフライデー」
行方不明になっている保険金の受け取り人を捜す日々を送るキートンは、ある日ダニエルから紹介したい女性がいると打ち明けられる。引き合わされたキートンは、ルイーズというその女性に美しさに驚く。いつになく真剣なダニエルはルイーズとの結婚を考えていた。一方キートンは自分の調査情報が外部に漏れていることにきづく。その日ダニエルはルイーズにプロポーズを決意した日だった。
37話「面接の日」
百合子から東西大学の面接を受けるように言われたキートンだが、実は離婚した妻が就職の世話をしてくれている事に気づきあまり乗り気がしない。しかし考古学者としての自分の今後にも不安を感じていた。そんな折り、太平に金を貸して欲しいと頼みこまれる。とりあえず金を貸したキートンだが、太平が10キロもの肉をその金で買うのを偶然見かけてしまう。疑問を抱いたキートンは太平後を追うが、、。
38話「狩人季節(前編)」
ロンドン・ホワイトチャペルの地下鉄構内で、売春婦クレアを追うチンピラ達の一人が殺された。一方アールスコートのホテルでも元陸軍の男死体が発見される。いずれも鮮やかなナイフ捌きであり、その犯人はSAS曹長のジェームス・ウルフだった。ウルフは多く勲章を受けた尊敬を集めた男だが同僚教官をナイフで切りつけたため、依願除隊していた。SASのフォックス大佐は、ウルフを追うアドバイザーとしてキートンを派遣する。
39話「狩人の季節(後編)」
クレアを捜し出したレオは、ウルフをおびきだすためスワン邸に拉致する。一方キートンはウルフを調べるうちに、ウルフが麻薬の密輸にかかわっていた事をつきとめる。そして死んだウルフの娘カレンが麻薬中毒だったことも。カレンの墓の前で再会した二人。キートンは出頭するよう説得するが、ウルフはレオを助けるためスワン邸に向かう。スワン邸ではナイフ使いのレオがウルフ待ちかまえている。はたして最強のナイフ使い同士の戦いが始まった。