再構成の妙を加味すると凡作とは言い難いが秀作とも言い難い2期。星十字騎士団との死闘の連続は能力の差別化により食傷を若干回避しているが、改まると一本調子な構成が目立ち原作にも共通する締りのなさが通底。作画と演出に関しては右肩上がりで良くなってる。
この二期はひたすら護廷十三隊と星十字騎士団の戦闘に終始する構成。BLEACHのバトルの流れ自体が一定の淡白さを有していることを踏まえると、ここに関しては如何に圧縮しようとも一本調子な印象を回避出来てるとは言えないように思う。
とはいえ星十字騎士団の面々の多岐に渡る能力との対峙には華やかさがあり、動が滑らかな作画によって飽きとは無縁の必要不可欠な戦闘には成っている。
ただアニメ全体を見ると1期ほどの満足感はなく、キャラクターの多さが構成の大雑把さにも繋がるから、流動的な事態の変化を追う感覚には乏しい。
一期と比較すると原作の補遺とも言えるアニメオリジナルシークエンスも増えており、往年のファンに向けたサービス的な場面が多々見られるのは嬉しい。
終盤の零番隊の活躍は無から生まれた場面が沢山あり、原作の不満点である体たらくが改善されていて そこも良かった。破面編から続く人物数を処理する為のバトルも嫌いではないのだが、その間、物語が停滞しているということなので如何ともし難い。
